仲ノ町(なかのちょう)('00.1.29)
仲ノ町駅。
四方全てをヤマサ醤油の工場に囲まれている。
銚子電鉄の本社はこの駅の中にある。
銚子電鉄公式YouTubeチャンネル「激つらチャンネル」による、銚子電鉄本社を撮影した動画
(※2020年に撮影されたものなので、私が訪れてから20年後。その間に仲ノ町駅は一度リフォームされたらしい)
2000年・ミレニアムの銚子電鉄に戻る。
弧回手形に書かれた文章によると、ここに止まっている「デキ3」号が、日本一小さな機関車だとか。
トロッコ列車「澪つくし号」もある。
(※デキ3号は現存するが、澪つくし号は廃車となり、笠上黒生駅に留置されているらしい)
この旅は、海沿いの町を巡ってワンダースワンというゲーム機用のゲームソフトを買う、「ワンダー・スワンの旅」という企画なので、仲ノ町駅から銚子の街に出て、ゲームを売っているお店を探した。
(実は前回も、銚子駅前の百貨店・十字屋で、『おーちゃんのお絵かきロジック』を買っていた)
ファミコンショップ「ドキドキ冒険島」で、『ロックマン&フォルテ』を購入。
さらに、古くから町の中心にある飯沼観音へ向かい、その近くの観音駅(仲ノ町駅の隣)から、再び電車に乗ろうという算段。
だいぶ道に迷ったが、何とか飯沼観音に到着。
圓福寺・飯沼観音は、神亀5年(728年)に漁師が海から引き揚げた十一面観音像を御本尊として、平安時代初期の弘仁年間に、空海が創建したと伝わる古刹。
坂東三十三観音第27番札所。
諸堂の多くは1945年(昭和20年)に空襲で焼失し、戦後に再建された。
観音
その飯沼観音の最寄り駅が観音駅。
住宅街の真ん中に、洋風のきれいな駅舎があった。
弧回手形には、
「スイス風の駅舎の中で名物たい焼きをどうぞ」
と紹介されている。
そう、この洋風の駅舎の中には、
銚子電鉄直営のたいやき屋さんがあるのだ。
(※たい焼き屋は2017年に閉店。その後、犬吠駅にたい焼き屋がオープンした)
たいやきを買って、食べてる間に、14時6分の電車が来てしまった。
これを逃がすと次はまた20分ほど後なので、乗ってしまおう。
14時10分、次の停車駅、本銚子で降りた。
本銚子(もとちょうし)
「本銚子」という名前なので、「本千葉」とか「本厚木」とかのように、市街地の中にある大きな駅を想像していたのだが、本銚子は、木造の小屋があるだけの無人駅だった。
(※正確には、この時点ではまだ完全な無人駅ではなくて、近くに小学校があるので、2007年まで通学時間帯には駅員がいたらしい)
そもそも読み方が、「ほんちょうし」ではなくて「もとちょうし」だった。
(※この本銚子駅こそ、2017年の『24時間テレビ』の企画で、ヒロミさんの手によってリフォームされた駅である)
本銚子のホームで、食べかけだったたい焼きを食べていると、跨線橋の向こうから、子供の声が聞こえた。
「やった、リザードン!」
ポケモンカードがはやっているようだ。
食べ終わると14時19分。安いのにボリュームがあって、あんこもタップリのおいしいたい焼きだった。
ここから銚子ポートタワーを目指して歩く。タワーは海沿いにあり、銚子電鉄の線路からはやや離れている。
港に出た。時計を見たら14時51分。
振り返ると、川口神社という神社の、長い上り階段がある。
案内板によると、平安時代の陰陽師、安倍晴明にまつわる伝説があるとのこと。
(後に調べたところによると)
安倍晴明は、地元の長者の娘・延命姫と結ばれたが、やがて晴明が逃げ出して姿を隠した。
延命姫は晴明を探したが見つからず、晴明が死んだものと思い込み、海に身投げして死んでしまった。
後に、姫の歯と櫛がこの地に流れ着き、地元の人々がほこらを建ててまつったのが、この神社の始まりだそうだ。
安倍晴明の伝説は日本各地にあるが、概して西日本に多く、関東でも「とっぱずれ」の地にある銚子に伝説が残っているのは不思議。
しかもその内容が、晴明のイメージとはおおよそかけ離れたもので、どうしてこのような伝説が、当地で生まれるに至ったのか、その経緯に興味がある。
※最新の「日本縦断紀行」はこちら。
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ゲイムマン(府元晶・竹谷新) Geimman@geimman新型コロナが5類に移行しそうだとか。マスクに関するルールも変わるそうで、「まあいずれはそうなるか」と思いつつも、「でも死者数は……」という不安も拭えず、自分がこういうものを欲しくなったので、作ってみました。 【周りの人に知っても… https://t.co/u8HYuRRRae
2023年01月20日 14:33