【鬼無：4】＜脱出ゲーム　香川県からの脱出＞

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鬼無（きなし）

「ギーンガソウサイー！」

「うー、わしは、銀河総裁じゃ！」

「あー、香川県からの脱出を企てているのは、君か。今のような状況では、やむを得んじゃろう」

「うー、今の香川は、『県強付会』なる集団が牛耳っりょる。あー、彼らは、やりたい放題じゃ。
　うー、彼らは、自分たちの持つ偏見を正当化するために、都合の良い疑似科学・ニセ科学を引き合いに出し、大して精査もせずに条例を作り、数の力で強引に成立させおった。
　あー、あまつさえ『民意の捏造』なんてことも、臆面もなくやっりょる。うー、今回はゲームとネットの規制じゃったが、こんなやり方がまかり通るようじゃったら、あー、ゲームやネットに限らず、県強付会が嫌うものは何でも禁止や規制がでっきょるし、逆に、県強付会に利権をもたらす条例も、好き勝手作れるけんの」

「うー、こんな県からは、早く逃げた方がええ。あー、方舟に乗ってアララト山まで逃げたノアを、臆病者と非難する者はおらんじゃろう。
　うー、『おごる平家は久しからず』じゃ。あー、県強付会が今権力を握っとるのは、多くの県民の信任を得ているからとは違う。彼らの権力基盤も、実は脆弱なんじゃ。
　うー、ほだきん、そんなに遠くない将来、この県の民主主義も、まともに機能するようになるじゃろう。そうなってから帰ってきてもええんじゃ」

「うー、もし君が脱出できよったら、この県の現状を、日本全国、そして世界の人々に伝えてほしい。あー、赤穂浪士の寺坂吉右衛門や、白虎隊の飯沼貞吉、あるいはドナルド・ウッズのようにじゃ。うー、期待しよるけんの」