映える「極彩色梅匂(いろ)小町絵図」<240日目 百夜後に死ぬ深草少将(12)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を制作・配信中。

 小野 ('22.6.12)

 

隨心院「能の間」の、あまりにも華やかなこのふすま絵「極彩色梅匂(いろ)小町絵図」は、だるま商店さんというアーティストユニットが、2009年に制作した。
京都屈指の映えスポットとして有名らしい。

 

4枚のふすまは左から、

生誕の図、饗宴の図、伝承の図、夢幻の図と名づけられている。


それぞれ、小野小町の生まれた秋田の風景、
京都御所での宮仕え、
山科での隠居生活、
諸国放浪の旅に出た様子を表しているそうだ。

 

3枚目の「伝承の図」にはもちろん、深草少将の百夜通いも描かれていた。
2枚目の御所の近くから、山道を越えて、3枚目の隨心院まで歩く深草少将。
御所を去った小野小町を追い掛けるという、時間経過も含めて描いているように感じる。
空間と時間経過を1枚の絵で表現する構成は、昔の合戦図屏風をほうふつとさせる。

 

伝承の図に描かれているのは、小町がいた頃にはなかった現在の隨心院と、はねず踊り。
でも、だからこそ小野での隠居を描いたことがわかりやすい。
(だいいち、実際に小町がどんな建物に住んでいたかはもちろん不明だし)
それにこの隨心院の青い屋根が、はねず色(薄紅色)メインで彩られた絵全体を、引き締めているような感じがする。

 

全くの余談だけど、私は「だるま商店」さんというユニット名を、よく「だるま食堂」と言い間違える。気をつけよう。
だるま食堂さんはベテランの女性お笑いトリオだ。

 

最後に本堂へ。遠くからだが、並んでいる数々の貴重な仏像を拝む。
応仁の乱などの戦禍をくぐり抜けた、平安時代や鎌倉時代の仏像だ。
(重要文化財の阿弥陀如来坐像は、修復中で不在)

 

御本尊の如意輪観音様は厨子の中。
(……と思っていたが、前述した通り、御本尊はここにはなく、さっき表書院で御簾越しに拝んだのがその御本尊だった)

 

さらに遠くだが、隣の部屋にも仏様がまつられている。
ここを仕切るふすま絵も良い。

 

本堂の向こうの庭に、小ぶりながらも池があって、いい雰囲気。

 

庫裡に戻って、お守りをお受けする。
えんむすび守もあったが、結ばれなかった人の邸宅跡ということが気になったので、えんむすび守ではなく、水引で作られた結守(ゆいまもり)にした。
あと、隨心院門跡の亀谷英央師が小町について書かれた、フォトブック『小町』も購入。

 

外に出たところで、さっきのウエディングフォトの一行と鉢合わせした。
実は表書院での撮影に遭遇するよりかなり前、私が小野小町化粧の井戸のあたりにいたときに、薬医門の前にいる一行を見かけていた。

 

(以前載せた写真にも写っていた)


あれから今の時間まで撮影していたのか。新郎新婦さんも撮影隊の皆さんもたいへんだ。

 

隨心院

 

京都観光Navi(京都市観光協会) 京都府観光連盟
JRおでかけネット(JR西日本) 京都市交通局

 

※旅のマップはこちら

 

※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちら。
第240回 百夜後に死ぬ深草少将(醍醐→小野)
第239回 アジサイと刀剣とモテない男子(JR藤森、墨染、醍醐)
第238回以前


京都(第234回~)
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