醒井宿資料館と西行水<210日目 神代の頃から水は流れる(2)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

醒ケ井('16.4.23)

 

醒井養鱒場案内板(210-06)

駅前に醒井養鱒場の看板あり。
1878年(明治11年)に設立された、マスの養殖場。
ただし、歩いて行ける距離ではない。

 

滋賀県醒井養鱒場

 

醒井(醒ケ井)の地名の語源となった、居醒(いさめ)の清水を目指して歩く。
駅前を横切る道が国道21号。物流の幹線らしく、数多くのトラックが行き交う。
もちろん信号と横断歩道あり。

 

旧醒井小学校玄関(210-07)
明治時代の醒井小学校の玄関が立派。

 

醒井宿資料館(210-08)

米原市醒井宿資料館に入る。
建物は1915年(大正4年)に建てられた、旧醒井郵便局の局舎。
外観は1934年(昭和9年)に改装されている。
小さいながらも重厚感がある。

 

中に入る。この建物の建築当時の写真と、設計図が展示されている。
近江八幡を拠点に活動した、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計に携わっている。
ただしヴォーリズの設計図と、実際の建物の写真がかなり異なっている。理由はわからないらしい。

また、昭和の頃の醒井宿の写真も展示。
古い建物が多くのこされており、昭和45年の写真が、まるで明治時代のようだ。

2階の展示室へ(入館料¥200)。
電話交換をしていた部屋や、職員が寝泊まりしていた和室がある。
和室に畳はなかったが、床の間と欄間がある。

醒井宿についての解説展示。
醒井は、奈良・平安時代の東山道から、鎌倉街道、江戸時代の中山道まで、いずれも宿場町だった。
水が豊富だったため、時代によって街道が変わっても、醒井は変わらずルートに入っていたらしい。

江戸時代に庄屋や問屋場を務めた江龍宗左衛門家に伝わる古文書を展示。
朝鮮通信使や琉球使節もここを通り、和宮内親王もお輿入れの際に通ったそうだ。

 

地蔵川(210-09)

資料館から歩いてすぐ、居醒の清水を水源とする地蔵川。
音もなく流れている。
透き通ったきれいな小川だ。

 

西行水(210-10)

少し川下のほうに行くと、西行水という湧水の泉がある。
立派な岩に圧倒される。

 

ここには西行にまつわる不思議な伝説がある。
東国への旅の途中、この地にあった茶店に西行が立ち寄った。
西行が去った後、飲み残したお茶の泡を、茶店の娘が飲んだところ、懐妊して、男の子を出産した。

帰りに再びここを訪れた西行がそのことを聞くと、男の子に対して、「もし我が子なら元の泡に戻れ」と念じた。
男の子はたちまち泡となって消えたという。
西行は五輪塔を建てて供養した。今日この場所は「泡子塚」と呼ばれている。

 

※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第210回 神代の頃から水は流れる(醒ケ井→米原→長浜)
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「ゲイムマンのダイスステーション」サイトで見る
第209回 かつてB級スポットだった所(関ケ原)
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第208回以前
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