明治村('15.4.2)

もうすぐ午後4時になる。
前回と違って閉園は午後5時だが、私が急いでいるのには理由がある。
SLに乗りたいから。
SLは30分に1本しかないので、1本逃すと後がつらい。

SL東京駅(197-79)
息を切らしながら乗り場への坂を上り、4時10分の便に間に合った。

富士身延鉄道9号機関車(197-80)
9号機関車が黒煙を噴き上げる。ホームにもうっすら煙が来る。
客車はやや小さめの3等客車3両。ロングシート。

9号機関車は1912年(大正2年)にアメリカで製造され、翌年から富士身延鉄道の富士-大宮町間(現在のJR身延線・富士-富士宮間)で使われていた、C形(動輪3軸)タンク式蒸気機関車。
1936年(昭和11年)からは、日本鋼管(現・JFEスチール)鶴見製鉄所で使われた。

三等客車は明治時代に製造されたもので、1両は1908年(明治41年)製。青梅鉄道から高畠鉄道、雄勝鉄道と移籍した。
あとの2両は1912年(明治45年)製。新宮鉄道、鉄道省、雄勝鉄道。

明治村にはもう1両、12号という蒸気機関車が在籍する。
こちらは1874年(明治7年)にイギリスから輸入されたもので、新橋-横浜間開業時に導入された10両のSLのうち、2号~5号とほぼ同じ形式。

出発。列車はゆっくりゆっくりと進み、5丁目の建物が一望できる橋を通過する。菊の世酒蔵、聖ザビエル天主堂、入鹿池。
4分でSL名古屋駅に到着した。

富士身延鉄道9号機関車(197-81)
客車から切り離され、転車台に向かう機関車。
人力で180度回って、客車の待つホームへ戻っていった。

機関車は側線を通って客車を追い越し、先頭に連結された。

SL・市電名古屋駅(197-82)
すぐ下の市電乗り場に、ちょうど電車が着いたところで、多くのお客さんがSLのホームに歩いてきた。

私は逆に、市電に乗ってさらに南へ向かう。4時25分発。
車両は京都市電のもので、前にも書いたとおり、1910年から1911年(明治43年から44年)にかけて製造された。

ダブルルーフ、ロングシート。つり革がしずく型の古いタイプ。
ダブルルーフを中から見たのは初めてかもしれない。明かり取りになっている。
ツーマン運転で、車掌さんが各建物の紹介アナウンスを行なう。

京都市電(197-83)
所要2分で、2丁目の京都七条電停に到着。ここで降りた。
乗車時間は短かったけど、この時代の電車に乗れること自体が、貴重な体験だ。

博物館 明治村


※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
番外編 明治村ふたたび(明治村)
第198回 いっきに名古屋市内へ(江南→上小田井)
第197回以前

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