鳥羽('14.4.10)
引き続き、ミキモト真珠島の真珠博物館。
昭和30年代初めまで、アコヤ貝は海女が採ったものを使っていたが、今では養殖で育てている。
海で2年間養殖するが、その間にフジツボなどがついて貝が弱らないよう、頻繁に貝掃除が行なわれる。
それでも冬場の浜揚げまでに5割が死滅し、残った貝にもきれいな真珠ができているとは限らない。
養殖した貝全体の中で、真珠ができているのは3割弱。
「花珠」とよばれる良質のものができるのは、貝全体の数パーセントほどだとか。
貝を開けたときには、食用となる貝柱も採取する。
真珠の成分のほとんどは炭酸カルシウムなので、宝石に使えないものはカルシウムとして、栄養補助食品などに使われる。
真珠の色についての解説。
真珠は成分によって、ピンク、ゴールド、ブルーなどさまざまな色のものがある。
黒真珠はクロチョウガイから作られる。
1つ1つ微妙に色が違うので、真珠のネックレスを作る際には、隣り合う玉の色が近いものになるよう、熟練の職人さんが手作業で玉の並びを決めている。
ネックレスの糸には、温度変化での伸び縮みが少ない絹糸が使われるが、2年ごとに取り換える必要があるそうだ。
企画展のコーナーは「幸吉カルタ」。
御木本幸吉の言葉やエピソードをカルタにして展示。
ミキモト真珠島のホームページはこちら
2階には、真珠を使ったアクセサリーを数多く展示。
天然真珠の部屋と養殖真珠の部屋に分かれている。天然ものは紀元前の物まである。
天然真珠は小さかったり形がいびつだったりする。
小さなものは、宝石やカメオの周りを囲うのに使われることが多い。
いびつなものは、雲や動物などの形に見立てられる。
ミキモトの養殖真珠の部屋では、主に明治から戦前までの物を展示。
特に凄いのが工芸品の数々。
1937年(昭和12年)のパリ万博に出品された帯留「矢車」は、きらびやかな見た目もさることながら、分解と組み立てにより、12種類に変形するのが特長。
超合金の合体変形ロボットを連想した(もちろん超合金なんてなかった時代の物だけど)。
そのほかの工芸品は大きめの作品ばかりで、とにかく豪華。
真珠とダイヤで埋め尽くされた「自由の鐘」(1939年のニューヨーク万博に出品)。
シロチョウガイとプラチナと真珠の五重塔。
(1926年のアメリカ独立150周年記念博覧会(フィラデルフィア)に出品)
たくさんの真珠をあしらった王冠。
海の部分が全部真珠でできている地球儀。
そしてきらびやかな法隆寺夢殿。
※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第186回 真珠の島と海の生きもの(宇治山田→鳥羽)
第185回 いよいよお伊勢参りへ(伊勢市→五十鈴川)
第184回以前
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