【考察】動画「捨てられた心霊写真」について考えてみた【ゾゾゾ】 | へちまとろん

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YouTubeチャンネル「ゾゾゾの裏面」に先週9/20に公開された「捨てられた心霊写真」という動画がおぞましすぎて話題になっている。怖いし謎が多くずっと頭から離れないのである。そして視聴者はおのおの考察して心のもやもやを晴らそうと頑張っている。当の私もその一人で、ぜひとも私の考察を聞いて欲しくブログを書いた。と言っても「事実がこういう流れなら比較的すっきりする」と私が考えたものなので、「これが真実!」と言えるものではない。そもそも動画見ただけでそれがわかったら金□一かコ○ンやん。だから一人のアマチュアホラー小説家がこんなこと考えたんだなぁと少しでも楽しんでいただけたらと思う。

 

↓さきに動画を見てもらった方が内容がわかりやすいです。

 

【おさらい】
 さっそく簡単に動画の内容を確認しよう。
①心霊スポットに写真が落ちていて、それを持って帰った人は○んでしまうという実話怪談が「家賃の安い部屋」という「ゾゾゾ」の兄弟チャンネルに送られてくる。
②メンバーが心霊スポットに赴き写真を拾う。
③写真の裏に書いてある住所に行き一軒家を確認する。
④登記簿より一軒家の持ち主を確認し、持ち主と連絡をとる。
⑤家の持ち主に写真が住所の写したものと確認。家に入る許可と家の鍵を得る。
⑥家に入り、写真と同じ場所ということを確認。
⑦後日、持ち主に鍵を返却する前に遺影の顔を確認しに再度家に入る。

 ちなみに動画でも触れられていたが、①の投稿者の住所、②の心霊スポットの場所、③の写真の家の場所、④の持ち主の住所はすべて違う都道府県だそうだ。

 次に登場人物の行動を時系列に並べてみる。
A、持ち主の両親が他界。持ち主弟が独り暮らしになる。
B、持ち主弟が家を売ろうと、資料として家の中の写真を撮る。
C、心霊スポットに写真がまかれる。
C’、持ち主弟が他界。(約5年前)
D、心霊スポットで写真が見つかる。
E、「家賃の安い部屋」に投稿があり、調査され動画になる。

CとC’の前後が微妙なところだから、あえてこのような表記にした。私としてはこの順番が正しいのではないかと思う。

 

 

 そもそも、動画でも疑問に上がっていたが、あの写真は本当に売買の目的で撮られたものだろうか。その目的にしてはあまり片付いていない部屋を取るのは不自然である。では何を目的にしたのか。あの家の霊視、除霊をしてもらうための写真、とは考えられないだろうか。持ち主弟はどういうきっかけか、「良くないもの」をあの家に入れてしまったのだ。動画の異様さから、また家の内部の異様さから分かるだろう。家は神棚や仏壇はあるが機能していないし、角大師のお札は真ん中に大きな穴が開いていた。家に入った「良くないもの」が持ち主弟にそうさせたのだろうか。
 

 

 写真の裏に住所と名前を書く理由を私なりに考えてみた。住所は、写真の場所を指すので自然と言えば自然だ。ただし持ち主弟が書いたものではないだろう。自分の家なら書くとしたら「自宅」かな。そしてこれまでに出てきてない「高垣」の名前。名前を書く理由は「撮った人」「写真に写っている人」あたりだが、この場合持ち主弟が撮ったことや誰も人物が写っていない(足は写っているけど)ことからどちらでもない。

 だが、もし上で書いたように霊視を目的に取られたものなら、霊能力者の覚え書きとも考えられる。私が想像したのは「持ち主弟が高垣氏に家のことを相談し、高垣氏が知り合いの霊媒師に仲介した」という流れだ。霊媒師は依頼資料を管理するため、写真に住所と仲介してきた高垣氏の名前を書いたと想像できる。
 

 そして霊媒師は写真を霊視した。結果は・・・・・・動画で分かる。失敗したのである。霊媒師はその時まだ存在した神社に助けを求めた。しかし思いは届かず、その場に写真を放り出し逃げ出したのか・・・・・・。
 

 

 果たしてあの写真はなんなのか。いくつかある写真の中の2枚が姉である持ち主に渡っている。1枚は足が写っている。わざわざあのような写真を姉に渡すのは何らかのメッセージがあってのことだと思う。

 しかし持ち主は何も聞いていない。聞いたのは「家を売ること」と「お経が聞こえる」。

 持ち主は実家とは疎遠だったようだ。家を売ることにも特に反対はしなかったようだし、家族の遺影も売りに出している実家に放置している。形にとらわれない方なのかもしれないが、もしかしたら生前の両親と弟とは縁が薄かったのかもしれない。

 だが弟は写真を残した。これは最後に姉に助けを求めたのではないか。弟は高垣氏から除霊が失敗したことを聞いた。もしかしたら高垣氏自身居なくなったのかもしれない。

 一縷の望みをオカルト好きの姉に託したのかもしれない。彼女なら、何か分かるかもと。しかし元々疎遠で関わりのなかった姉に直接助けを求めるのははばかられた。内容が内容だ。いかにオカルト好きとは言え身近にそんなことがあると言われたら、不審がるだろう。現にお経の話を聞いても、姉は聞き流しているようだ。弟は悩んだ末に、写真を売却するための資料と偽って見せた。1枚は足が写っている。そしてもう1枚は・・・・・・想像だが、その家に住んでいたものにしか分からない不自然さがあったのだ。つまりどちらも映り込んでいる写真だった。

 だが実家から心が離れていた姉はそれに気づかず、他の写真と一緒にしまい込んでしまった。
 

 

 心霊写真はそれだけで危険だ。撮ってしまった人がお祓いに持って行くなんていう話は怪談としてはお決まりの行動だ。その写真が散らばった、神社はもうない。そしてそこは心霊スポットとされた。心霊写真がそこを汚染したのだ。
 

 

 以上が、私の「散らばった写真」に関する考察である。
 

  次に最後に出てくる写真、遺影に関する考察をしたい。メンバー全員で家に入ったとき、遺影を見たのは落合さんと長尾君の二人だけだった。2人は3枚の遺影を「父親」「母親」「弟」と判断した。

 しかし、次に皆口さんと山本君が鍵の返却直前に遺影を確認したとき、家族写真に写っている弟とは別人だったという。

 もちろんメンバーは3人とは面識がない。「父親らしき男性」「母親らしき女性」そして「だいたい予想しうる弟の年齢に近そうな男性」の写真を見たというのが正確なところだ。だがその家に住んでいて他界した人物の写真と考えるのはごく当然で、むしろなんで弟ではないことが不自然だ。

 私は3枚目の遺影の男性が誰なのか、はさして重要なことではないと思う。両親に未婚の兄弟が居て、早くになくなったのかもしれない。写真は撮ったときのまま老けない。弟と同じくらいに亡くなった人が居たと言うことは、悲しいがおかしなことではない。そう、問題はそんなところにはない。なぜ、弟の遺影がないのかということだ。
 

 持ち主が現在の住居に持って帰ったとは考えられない。それならせめて両親の遺影も持って帰るだろう。
 

 ではどうなったか・・・・・・これから書く内容は、これまで以上にホラー的な考えだ。正直何を言ってるんだと思う人が大半だろう。でも心情的に私はこれが一番しっくりくるのである。
 

 振り返って欲しいのは最初に家を見たときの内田君たちの反応である。「人が住んでいるのか住んでいないのか分からない」そして、家の中に入ったときのメンバーの反応。蜘蛛の巣が張っていたものの、中は生活感があり、他の心霊スポットと比べて綺麗だった。ゾゾゾの他の動画を見ている方なら分かるだろう。住まなくなった家はすぐに廃れるのである。もしかして不動産屋がメンテナンスしているのかと思ったが、それなら蜘蛛の巣はないはずだし、そもそも台所用品なんて細々したものは処分しているだろう。

 ではどういうことか。そう、弟が自分が死んだと気づかず住んでいるのだ。今なお。気づかない、というより受け入れられないのかもしれない。またそうしているのは家に憑いている「良くないもの」の影響もあるだろう。弟は今もあの家に住んで、生活している。だから遺影は必要ないのでなくしたのだ。
 

 と、以上の考察が当たっているのなら、あの家には少なくとも2体憑いていることになる。一つは持ち主の弟。もう一つは弟が生前入れてしまった「良くないもの」。あの家に入ったメンバーに影響はないだろうか。一番私が心配しているのが長尾君だ。彼は動画終盤で遠回しに人を疑うようなことを強い言葉で言っている。これはいつもの長尾君からはあまり考えられないことだ。彼は思慮深く、慎重で、不要なことは口にしない。霊は弱ったり迷ったりする人の心に憑くらしい。

 ・・・・・・まあ、彼もいろいろあったし、女性問題的に。(ね、長尾君ならこんな無遠慮なこと言わないでしょ?笑)もしまだ気持ちが弱っているようなら、気を付けていただきたいものだ。

さて以上で考察は終わりです。長文お付き合いいただきありがとうございました。