2019年度私が見た映画総評 | へちまとろん

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空気です。

映画を見に行けない昨今、どうせなら2019年度に映画館に見に行った怖い映画を振り返りたいと思います。といっても元々映画をたくさん見る人ではないので、有名どころばかりです。
私が昨年度見に行った映画は

「イット THE END」

「犬鳴村」

「貞子」

「屍人荘の殺人」

「スケアリーストーリーズ 怖い本」

「チャイルドプレイ」

「ブライトバーン」

「ミッドサマー」
(50音順)

今回は私の注目する点で部門に分け、その中で1位を決めていく感じで。私の中の1位なのでそのあたりはよろしくお願いします。
 

化け物部門
1位「スケアリーストーリーズ 怖い本」
 いじめられっ子が幽霊屋敷で見つけた手書きの本を持ち帰ったことから恐怖が始まる。その本に書かれた怖い話に出てくる化け物がとても良い。心のどこかに隠れている「恐怖」を引きずり出してくる。予告編にも出てきている白いマシュマロお化けみたいなやつは動いているシーンを見たときかなりときめいた。「ああ、そうだよ!こういうやつだよ! こういうのが良いんだよ」と。恨みがましい目線や、恐ろしい形相ではなく、得体の知れないものに真綿で首を絞められるような恐怖。一発であいつが好きになりました。ちなみに「イットTHE END」もモンスター的にとても良かったです。ペニーワイズはもちろんフォーチュンクッキーから出てきた蜘蛛みたいなやつらも好き。

キッズ部門
1位「ブライトバーン」
怖い映画に結構頻繁に出てくる「怖い子供」。それがメンイと言っても過言ではない映画がこちらです。この大人と子供の狭間に揺れ動く感じがたまらんのです。それが完全に悪い方向に行ってしまったので1位です。最高です。私は関連作品の「スーパーマン」を知らないのですが、それでも十分楽しめました。なんて言ってもブランドンの厨二病っぷりとこじらせっぷり、そして無駄な行動力が大変青春していて良い。勿論ベクトルはぶっとんだ方向に向かっているが。大体のホラー作品は子供たちの活躍の場を持っていて、特に「スケアリーストーリーズ」のステラは友達になれそうなくらい共感しているが、ブランドンが危なっかしすぎて1位です。

ヒトコワ部門
1位「ミッドサマー」
これはもうしょうがない。人間の心の柔らかいところをガンガン責めてくる。一番怖いのは変わりゆくダニーでも、優しい顔をして近づいてくるペレでもなく、もちろんホルガ村の女たちでもなく、アリ・アスター監督です(笑)。この映画がハッピーエンドかバッドエンドか、見る人によって感じ方が違うようです。私はダニーにとってはハッピーエンドなのかなと思いましたが、でもこれはきっと監督の思うつぼなんじゃないかなとメタ的な恐怖を感じています。「犬鳴村」も都市伝説系と思いきや結構ヒトコワも入っている気がしました。雰囲気は違うけど犬鳴村もホルガ村と同様独特の世界観を持っていたような。後は映画というより単体で「貞子」の倉橋雅美ですね(笑)多分彼女がハサミ持っているシーンがあの映画で一番怖かった。

ナイスソング部門
1位「チャイルドプレイ」
こんな部門を作ってしまうくらいあの歌のインパクトはヤバかった。映画見終わった後しばらく口ずさんでいました。見た人は皆そうなんじゃないでしょうか? チャッキーのヤンデレ具合がよく分かるナイスソングです。他に追随するものがいません。「貞子」のあれも今回は遠慮してもらって2019年度のナイスソング部門は「チャイルドプレイ」「バディソング」が1位と言うことで。YouTubeとかでも聞けると思うので知らない人は是非聞いてみてください。

キャラ好き部門
1位「屍人荘の殺人」
明智君が本当に良かった。眼鏡を掛けた中村倫也、最高です。いや、男前なのは知ってるけど眼鏡好きの私の心をかっさらっていったんですよ。もうこの映画でしか見ることがないんでしょうか? 眼鏡を掛けた中村倫也。切なすぎます。勿論明智君のキャラクターもとても良い。ダメ探偵に見えて実はちゃんと推理していたり、格好つけすぎて空回りしているけどかっこいい。小説でも好きだったけど眼鏡を掛けた中村倫也が演じていることでより好きになりました。ぶっちぎりの1位です!「イットTHEEND」の眼鏡、リッチーも勿論好きだ。絶妙に空気が読めないところも嫌いじゃない(わざと空気を読まないこともある?)これ、眼鏡部門に変えた方が良い?

トラウマ部門
1位「イットTHEEND」
多くの人がペニーワイズにトラウマを持っているのと同様、いや、それ以上にルーザーズクラブがトラウマを負っている。それが分かるのが「イット」第二部になる本作。まさかほぼ全員記憶から消している。地元に残っている友達から「やつが帰ってきた」と連絡が来た瞬間に思い出し動揺する。彼らが忘れているのはペニーワイズのことだけではない。子供の時、心に傷を負った傷は忘れても大人になった彼らの心をむしばんでいる。映画を2部構成にしたことでその恐ろしさが際立つ。そういったテーマの作品は多くあるが、本作はそれを丁寧に描いてより共感できるように思える。

以上が2019年度私が見た映画の総評です。が、思い返してみれば見れなかったものも多い。
「アス」「アナベルー死霊博物館ー」「ドクタースリープ」「ペットセメタリー」「シライサン」「パラサイト」「ダイナー」
「パラサイト」はもしかしたらまだやってる映画館があるかもしれないけど、田舎にはないよねぇ。レンタル等に出てきたら是非見て感想を書きたい。