ボッコボコ | へちまとろん

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怖いもの見たさで生きている2人のブログ。

たまに本とか作ってイベントに行きます。

韓国映画『殺人の追憶』と『チェイサー』を見ました。どちらも実際にあった殺人事件をモデルにしているらしいです。「犯人像を全然描かないの」と「始めからモロに出てるの」の違いはありますが、まあ、どちらも捜査に当たる警察が色々ひどい。『殺人の追憶』では時代設定が少し昔のせいか、刑事が捕まえてきた容疑者をとりあえずボコボコにします。捜査で“足を使う”=“ドロップキック”かと思うくらい(笑)『チェイサー』はもう少し後の時代設定でまだまともな捜査をしていますが、どこかまだ“その気”が垣間見られます。元刑事の異様な荒っぽさや、それを黙認する現役刑事の描写とか…

これだけ書くと「どんなバカ映画だよ」って感じですが、どちらもストーリー展開がうまく凄く面白かったです。ほんのちょっとずつ捜査がかみ合わず、犯人に辿り着きそうで辿り着かないギリギリな感じがもどかしくも楽しい。もうちょっと予定調和でもいいんじゃないのと思うくらい(笑)非情な展開も結構ありますが、それがあるからこそエグいくらいのリアルな人間描写が出せていたような気がします。



下のイラストは上の文と全く関係ありません。思いつき。


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