じぶんおはなし | げげわしん*くーちゃんぶろぐ*

げげわしん*くーちゃんぶろぐ*

音楽の大学に通いながら
げげわしんとゆうグループで
ボーカルをやっています
くーちゃんぶろぐです*





今でも涙が出るの
不思議だよね





5年前も同じ
このくらいの日から
台風が近づいていて
雨が降っていたの





バイトに行く前に
電車に乗って病院に通う日々








もう今年いっぱいだと宣告された日々








この入院が最期だと
心の覚悟をしていく日々





それでも諦めたくなくて
当時通うはずだった
ゴスペルの見学会に行ったりして
その帰りからだったかな





自分でも気付かずに
心にどれだけの負担をかけていたのか
いつもはかからないのに
そのタイミングでインフルエンザに
かかってしまって






熱も40度近くあるのに
フラフラになりながら電車乗り継いで
先生に頼み込んで
マスクして少しの時間でも
あなたのそばにいたかった









なんか…










そうしないといけないと想ったんだ





瞬間的になんだけどさ









じゃないと後悔するなって思ったの






そのあと家族では
最期私が一番会いに行ったの
もうその当時皆が疲労困憊で
家族の一人が
癌に侵されるということは
家族全員が侵されている
あのときはそんな感覚だった







母は今でも
会いに行けなかったことを
後悔している
きっと怒ってるから
夢にも出て来てくれない
幽霊になって会いにも
来てくれないだろうね
ってさ











そんなことないのにね











病院で皆で泊まり込んで寝るときは
あなたは嬉しそうで
だって寂しがり屋だったから








もう声もビデオを観ないと
思い出せなくなってきたよ
顔も写真がないと
だんだん頭から離れていくよ









時間が、記憶が
いい意味なのかな
忘れさせてくれてる








この5年
いやもっと
私を支えてくれていた人達は
分かると思うけど
何度も何度も当時のことを書くの






忘れてきたことに安心している一方で
本当は忘れたくないのかな
書いて思い出そうとしているのかな










{D7F9FDBE-31AD-4074-88BF-79CF74C2496A:01}









ぱぱが大好きで仕方ない
無邪気に笑う君
この後
ぱぱを嫌ってしまうこと
想像したかな?










そして嫌ってしまった自分を
責めることになること
想像したかな?










あんときさ…
お酒のつまみにそう語れる相手が
もうこの世にいないこと
君は知っていたかな?










人を愛すると失うのが
こわくなるのです
失うくらいなら
ひとりでいいと強がるのです








そういう人ほど
誰よりも寂しがりなのです










全てが作り話であれば
良かったのにと










全てが雨に溶けて
流されればいいのにと









だから雨は嫌いではないのです









{B51D35C1-FA33-423F-93E3-E66361B202A1:01}









あと3日。