光射す海 | 北海道の凡人生活

北海道の凡人生活

北海道の凡人生活をお届けします

イメージ 1

光射す海 鈴木光司 新潮社

帯説
入水自殺を図った若い女性は、記憶を失っていた。
恋人だった青年は遠洋マグロ漁船の上にいる。二人
の間に一体何があったのか―。運命をあらかじめ
知っている人間はいない。しかし、はっきりとした
確率があるとしたら。偶発的に誕生した遺伝子が
特別の意味を持った時、恋人達はある宿命を背負い、
日常の裂け目には一つの危うい人間関係が生じた。

感想
氏得意の布石が意外な結末と結びつく手法は若干ある。
登場人物の心理の移り変わり。各々が過酷な状況を
通して到達する境地は美しくも儚い。
★★★☆☆