ロリン・マゼール
ムソルグスキー、ラヴェル
曲目/
1.Ravel: Boléro 13:12
2.Ravel: Pavane Pour Une Infante Défunte 6:28
3.Ravel: Alborada Del Gracioso 7:53
4.Ravel: La Valse 12:08
Mussorgsky: Pictures At An Exhibition *
1. Promenade #1: The Gnome 4:47
2. The Old Castle 4:48
3. Tuileries 0:59
4. The Oxen, Promenade 3:16
5. Ballet Of The Chicks In Their Shells 1:07
6. Samuel Goldenberg & Schmuyle 2:05
7. The Marketplace At Limoges 1:23
8. The Catacombs 1:46
9. Cum Mortuis In Lingua Mortua 1:43
10. The Hut On Fowls' Legs 3:26
11. The Great Gate Of Kiev 5:54
指揮/ロリン・マゼール
演奏/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
フィルハーモニア管弦楽団*
録音:1971/06 アビーロードスタジオ
1963/06 キングスウェイ・ホール*
P:スヴ・ラジ・グラップ、ワルター・レッグ*
E:クリストファー・パーカー、ダグラス・ラーター*
EMI ENCORE CDE767781-2
このコンピュレーションアルバムは最初1988年に「レーザー」シリーズで発売され、作曲家別のアルバムがブームになった1993年にこの「アンコール」シリーズに組み込まれた者です。ただし、日本の東芝EMIからは発売されたことはありません。
マゼールのアルパムはこのブログでも旅日取り上げています。その中で特徴的なのは彼の演奏する「ボレロ」です。この曲に絞っても過去2回取り上げています。
ここで収録されているマゼールとニュー・フィルハーモニア管弦楽団の「ボレロ」は、最速と言われています。
Ravel: Boléro
1972 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 13:12
1982 フランス国立放送管弦楽団 13:57
1996 ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 14:42
手元には1かなりの数の「ボレロ」の録音がありますが、
最速と言ってもせかせかした感じはなくて、
マゼールは「展覧会の絵」も3度録音を残しています。
1.フィルハーモニア管弦楽団(1962年)
2.ニューフィルハーモニア管弦楽団(1971年)
3.クリーヴランド管弦楽団(1978年)
1がこの録音、2はデッカのフェイズ4にろくおんしたもの、3はテラークに録音したものです。音質的には今ではちょっと鮮度がありませんが、マゼールが一番面白かった時代の録音、ロシア的な色彩の強く出た押し出しの強い演奏です。よく聴くと、「古城」でヴィオラの動きを際立たせたり、「キエフの大門」の後半で3番トロンボーンを強調したりするなど、何か違ったことを見せてやろうとする気持ちが見え見えの演奏です。まだやりたいことがあるのに理性で抑えてしまったような印象が残りました。やりたいことがあればもっと大胆な表現をして欲しかったと思います。
上記は冒頭のプロムナードの部分です。YouTubeではパーツごとに音源がアップされていています。下のリンクからは全曲が聴けます。前頭の「"」を外してコピペしお聞きくださいな。
""https://www.youtube.com/watch?v=Dxa9QrTvmMY&list=OLAK5uy_mCHrUQGUY1vr8oGFG87Nq4J4yTuHlmKDs&index=2
下は最後のクリーヴランド管弦楽団との録音です。さすが手ラーク、録音は優秀です。