国宝 金印「漢委奴国王」 | geezenstacの森

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国宝 金印

「漢委奴国王」



 今回の旅の目的は「古代へのタイムスリップ」です。この後、佐賀の「吉野ヶ里遺跡」も予定していますが、その一つが福岡博物館に展示されている「金印」でした。江戸時代中頃の天明4年、博多湾に浮かぶ「志賀島」で発見されたものです。


 中国の史書『後漢書』には、西暦57年、「倭の奴国」の使いに、後漢の光武帝が「印」と「綬」を授けたとあります。奴国とは、現在、福岡市が位置する博多湾沿岸に存在した国であり、このときの「印」が国宝 金印「漢委奴国王」だと考えられています。

 金印は、江戸時代中頃の天明4年、 1784年博多湾に浮かぶ志賀島において発見されました。福岡藩主に献上されて以降、亀井南冥をはじめとする多くの人の検証が、金印の正体を解明してきました。国宝に指定されたのは1931年。この国の成り立ちを物語るものとして学校の教科書にもよく掲載される文化財です。


 金印の変わらない輝きは、古代の東アジア世界、国のあけぼの、先人たちの探求心など、さまざまなことがらを照らし出します。


 この金印は福岡市博物館に展示されています。博多駅のバスセンターから601系統のバスに乗り、高速を使ったルートで、25分ほど乗り「博物館北口」で下車します。このルートが一番早い様な気がします。常設展は2階です。通常は400円ですが、JAF割で300円になります。展示室に入るとすぐにこの金印が展示されています。写真では大きく見えますが、実物のその小ささにまずびっくりです。展示ケースにちょこんと置いてあります。



デザインは蛇です


横には紐を通す穴があります


実際の印字面は鏡で見られます


 一辺の長さは約2.3㎝。もっとも小さな国宝と呼ばれるほどです。しかし、95%以上が金であるため、見た目に比べてずっしりと重く、その重さ108.7gあります。


 実際に金印に触ることはできませんが、福岡市博物館には、この重さを体感できるように調整した小道具が置いてあります。で、家庭でも簡単に金印の大きさと重さを体験できる方法があります。用意するのは、10円硬貨24枚。現在一般に使われている10円硬貨は直径2.35㎝、重さは4.5g。直径は金印の一辺の長さとほぼ同じ、24枚重ねると重さもほぼ同じになります。


 福岡市博物館の展示はこの金印を含め、中々見応えのある展示が続きます。その辺りはまた日を改めて取り上げます。


 さて、今日は博多駅から「ハウステンボス・みどり11号」でハウステンボスへ向かいます。

 


 車両は佐世保行きのみどり号と連結で入線します。



 前より4両がハウステンボス行きです。さぁ、出発です。途中でかなり停車を繰り返しながら乗客を乗せて、いざハウステンボスへ向かいます。




 川のほとりがハウステンボス駅終点です。風はやや強いものの天気は上場です。楽しんできます。