新ホリデイ・イン・ジャパン | geezenstacの森

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新ホリデイ・イン・ジャパン

 

曲目/

お江戸日本橋 = Oedo Nihonbashi    2:21

さくらさくら = Sakura Sakura    2:12

七つの子 = Nanatsu No Ko    2:13

夕やけ小やけ = Yuyake Koyake    2:05

花 = Hana    2:28

四季の歌 = Shiki No Uta    2:21

春がきた = Haru Ga Kita    2:34

五木の子守歌 = Itsuki No Komoriuta    2:57

尾鷲節 = Owase Bushi    2:08

カンチョロリン = Kanchororin    2:16

ノーエ節 = Noe Bushi    2:37

ソーラン節 = Soran Bushi    2:00

南部牛追歌 = Nanbu Ushi-Oi Uta    3:25

アウフ ヴィーダーゼーン東京 = Auf Wiedersehen Tokio    2:22

 

演奏/ウェルナー・ミューラー・オーケストラ

 

キング ロンドン SLC4477(原盤TELDEC)

発売 1966年

 

 

 正月はレコードで始めようということで探したらこんなアルバムが出てきました。ウェルナー・ミューラーの「新ホリデー・イン・ジャパン」というアルバムです。ウェルナー・ミューラーという名前は1970ごろから知りました。それもそのはず以前はリカルド・サントスという名前でアルバムを出していました。いかにもラテンアメリカ系のタンゴやコンチネンタル単語のオーケストラというイメージでした。それが。この名前(これが本名です。)になって普通のイージー・リスニングオーケストラの仲間入りしたというイメージでした。

 

“ドイツ人指揮者ウェルナー・ミューラー(1920-1998)は、1943年にヘルムート・ツァハリアス楽団へ入団、1946年にはクルト・ヴァイマン楽団にてトロンボーン奏者として活動した後、1948年にベルリン・RIAS放送局に招かれ専属オーケストラの指揮者となる。ラジオ局専属オーケストラでは数多くの楽器をこなすマルチな才能が発揮され、数々のダンス、ラテンミュージックを演奏し、ドイツ国内でも人気の指揮者となる。1954年にはリカルド・サントスという別名でラテン・ムード系を中心とした活発な演奏活動を行い、ドイツ以外の世界各国でも名声を得る。日本にも度々来日。”

 

 ものの本には1970年ごろまで「リカルド・サントス」と名乗っていたことになっていますが、このアルバムは1966年に発売されていますが、多分解明当初の録音でしょうなぁ。実はこのリカルド・サントスとしても「ホリデイ・ジャバン」というアルバムと「ホリデイ・イン・日本」」という2枚のアルバムを残しています。そんなこともあり、このキングから出たアルバムは「新ホリディ・イン・ジャパン」という名前になったのでしょう。アルバムの最初は「お江戸日本橋」ですが、メロディは確かにそうですが、かなりリズムを強調してヨーロッパナイズされています。これはやはり、フェイズ4録音というものを強調した演奏になっています。

 

 

 下はリカルド・サントス時代の同じ曲です。こちらはあまりまだリズムセクションは強調していませんし、テンポも幾分ゆっくりしています。基本のメロディラインの作り方は同じアレンジを使っています。

 

 

 この「さくらさくら」はラテンオーケストラのイメージそのままで「さくららくら」を演奏しています。

 

 

 「七つの子」もチャチャチャのリズムで演奏されていて、まだまだダンス・オーケストラのリズムから抜け出せていません。

 

 

 

 この「花」はどちらかというとベースギターのヒヒ聞を前面に出した。ベルト・ケンプフェルトの演奏のようにも聴こえます。

 

 

 コンチネンタル単語のリズムに四つて演奏される「四季の歌」もちょっと聴いただけではそれとは分かりません

 

 

 

 「尾鷲ぶし」は三重県の熊野灘に面するそれこそ尾鷲市に伝わる民謡です。ここではアップテンポのマンボのリズムで演奏されています。

 

 

 「ソーラン節」はちょっとジャズっぽいアレンジでまるで別の曲に聴こえます。

 

 

 この「南部牛追歌」はスロー・ロックのリズムに乗って冒頭の演奏からはこれが「南部牛追歌」とはちょっとわからない秀逸なアレンジになっています。このアルバムはキング時代に一度CD化されていますが、その後は忘れ去られています。

 

 

最近ネットを検索しているとやたら1960-70年代のムードミュージックのアルバムがヒットします。そんなこともあり、今年は頻繁に今の時代忘れられてしまっているイージー・リスニングのアルバムを取り上げていこうと思っています。