二 千 円 札
最近、両替で二千円札を取り扱いました。下がその二千円札です。推測ですが、多分沖縄に旅行した人が現地で受け取ったものを持ち帰ったものではないでしょうかねぇ。日本の紙幣の中で一般に見かけることはほとんどないのではないでしょうか。現在流通しているものの大半は沖縄県だということですが、この二千円研のデザインは沖縄の守礼門があしらわれていることでの愛着があるからなんでしょうなぁ。
二千円札表面
この二千円札は、西暦2000年の沖縄サミット開催を記念して発行(平成12年7月19日)されました。で、発行順を表すため、お札をABCDEの記号で区別することがあります。現在発行されているお札は、戦後5番目の発行ということで、「E券」と呼ばれています。しかし、この二千円札はD券と呼ばれています。つまりは人世代前のお札なんですなぁ。ちなみに、今の一万円札は現在でもD券とE券が流通しています。表面の福沢諭吉は同じなんですが、裏面のデザインが異なっているんです。
上が1984年に発行されたD券のデザイン、雉が描かれています。
下は2004年発行の現行の一万円札です。こちらは鳳凰のデザインです。
まあ、この一万円も来年には渋沢栄一に取って代わられます。順番でいくしF号券になります。このF号券は千円、五千円、そして一万円だけです。ということは二千円札は今は一番古いお札ということになります。流通が限られているということで、この二千円券、2003年度(平成15年度)以降は製造されていません。二千円札は不遇なお札として歴史に残るのでしょうかねぇ。
二千円札裏面
源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図(光源氏、冷泉院)と詞書(ことばがき)および作者の紫式部の図柄が描かれています。個人的にはメインとして人物が描かれてなくて、なおかつ歴史を感じさせる素晴らしいデザインだと思うんですけどねぇ。