ロジャー・ウィリアムス 雨にぬれても | geezenstacの森

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ロジャー・ウィリアムス

雨にぬれても

 

曲目

1.雨にぬれても 1:43

2.ロミオとジュリエット 2:48

3.モア 2:50

4.いそしぎ 2:17

5.ララのテーマ 2:35

6.シェルブールの雨傘 2:36

7.ボーン・フリー 2:23

8.魅惑のルツ 2:18

9.ムーン・リバー 3:25

10.慕情 2:45

11.ムーラン・ルージュの歌 3け32

12.サウンド・オブ・ミュージック 4:24

13.トゥナイト 3:12

14.栄光への脱出 3:28

 

ピアノ/ロジャー・ウィリアムスと彼のオーケストラ

指揮/ドン・コスタ

 

録音/1970

 

MCA 7022

 

 

 ロジャーウィリアムスは1926年生まれですから、もうほとんど忘れられていると言っても良いでしょう。母が音楽家だったということもあり、早くから音楽に親しみ3歳でピアノを習い始め4歳のときには作曲もしたと言う神童タイプです。長じてアイダホ大学、ドレイフ大学でクラッシック音楽を学んだ後、ジャズに関心を持ち始めた彼は、ジュリアード音楽院でテディ・ウィルソンの門下生となりました。

 

 そして、1954年にキャップレコードに入社し、55年には自らアレンジした(枯葉)がミリオンセラーのヒットとなり、たちまち全米の人気の的となりました。その彼は「ミスター・ピアノ」の愛称のもとに華麗でしかも繊細なピアノタッチで多くのファンを獲得しました。手を大事にするピアニストには珍しく、ボクシングが趣味と言うスポーツマンタイプで、彼は海軍のボクシング チャンピオンでもありました。

 

 1968年に初来日し、ロマンチックな響きを持つ彼のピアノはクラシックとポピュラーの架け橋となることを理想として形作られていました。この時には来日ライブも制作されています。

 

 当時はムードミュージック系のピアニストしては、カーメン・キャバレロ、リベラーチェらと人気を分け合っていました。その彼が映画音楽の不滅のスタンダードから最新のヒットまでを演奏しているのがこのアルバムです。

 

 このアルバムはMCAレコードが原盤ですが、発売元は日本ビクターでした。アルバムの最新曲は、1曲めの「雨に濡れても」です。この作品は1969年の作品ですから、それよりも後に録音されたと推察されます。どうも日本独自の編成のアルバムのようで、アメリカにはこれに類するアルバムが見当たりません。もっともアメリカのアルバムでは14曲も詰め込むなんて言うレコードは作られませんでした。

 

 その「雨にぬれても」はバートバカラックの作品として、映画とともに当時は大ヒットしています。

 

 

 映画のタイトルと曲がミスマッチの作品ですが、この「モア」も大ヒットしました。

 

 

 ジョン・バリーの作品でアカデミー主題歌賞受賞した「野生のエルザ」のテーマ曲です。この曲も全米では彼の演奏するレコードがヒットチャートのトップを飾っています。

 

 

 ヘンリー・マンシーニの名曲ですなぁ。これもアカデミーの主題歌賞を受賞しています。

 

 

 「サウンド・オブ・ミュージック」は公開当時歴代最高の興行収入を獲得しています。

 

 

 「トゥナイト」は「ウェストサイド・ストーリー」の挿入歌の一つですが、もはやエバーグリーンの名曲です。

 

 

 ロジャー・ウィリアムスは2011年に亡くなっていますが、1955年から1972年の間に38枚のヒット アルバムを出した 。スタインウェイには彼の名前を冠したモデルが存在しています。