ルイス・コボス / ウィーン・コンチェルト
曲目/
01.ウィーン・コンチェルト
02.永遠のワルツ
03.ウィーンで会おう
04.ロマンティック・シェーンブルン
05.不滅のポルカ
06.崇高なるアダージョ
07.ヨハンとアマデウス
08.ドナウ川の声
09.秋の雨
指揮/ルイス・コボス
演奏/ウィーン・シンフォニカ
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
録音/1988
P:ルイス・コボス
E:ジョン・カーランダー
EPIC SONY ESCA5106
1980年台後半、ソニーにはイージーリスニングの範疇では核となるアーティストがいませんでした。そんな中で、ソニー・スペインから彗星のように登場したのがこの「ルイス・コボス」でした。ただ、力を入れた割にはこのイージーリスニングというカテゴリーは当時はもう縮小しつつあるものでした。大御所のホール・モーリアしかり、レイモン・ルフェーブルしかりでした。
そんな時代に登場したので、日本では5枚のアルバムが発売されましたが、ほとんど話題にもなりませんでした。それが証拠にwikiのページもありません。時代が時代だったら、ルックスといい指揮姿といい様になっていますから結構話題になったと思います。
ルイス・コボスの名前を知っている人はどれくらいいるのでしょう。なにせ彼のCDは国内ではすべて廃盤になってしまっています。最盛期は世界音楽の旅シリーズでイタリア、スペイン、メキシコ、ウィーンそしてロシアと5枚リリースされていました。ゲテモノ好きの小生はなんとこの5枚を全部所有しています。でも、これらのCDまっとうな形では入手していません。すべて廃盤の形で購入しました。今ではインターネットでしか実施されていませんが、1990年代は日本レコード協会が主催して全国各地で廃盤セールなるものを開催していました。その何回目かのセールが名古屋でも開催されたのでその時出かけていって入手したものです。
その時偶然に出会ったのがこのCDです。それまで「ルイス・コボス」なんてこれっぽっちも知りませんでした。ヘスス・ロペス=コボスなら知ってましたけどね。スペインではスーパースターらしかったのですが聴いた感じでは当時はやっていた「フックト・オン・クラシック」の亜流のような音楽で、名前もフックト・オンのルイス・クラークをもじったようなネーミングだったので一聴しただけで棚に眠っていました。今回、家中のイージーリスニングアルバムを整理していて、棚の中から蘇った一枚です。
基本的にはフックト・オンスタイルですから、今にして思うと古さを感じますが、イージーリスニングの主たる用途の一つのBGMという聴き方で言えば、それほど問題はありません。