ジョン・バリー
ア カ デ ミ ー 賞 の 世 界
曲目/
1.MIDNIGHT COWBOY 2:35
2.THE LION WINTER 2:47
3.THEME FROM "BRON FREE" 2:45
4. THE THEME FROM ”THE APPOINTMENT 2:35
SONY SONE70103
映画音楽に興味を持って聴き始めたきっかけは、多分ジョン・バリーでしょう。その最初の作品は「冬のライオン」でした。以前から歴史に興味があったこともあるのですが、この作品はイギリスのヘンリー2世一族の複雑な家族関係を通して人間の権力欲、色あせた恋、陰謀などを描いた、舞台劇の映画化作品です。この音楽を担当したのが、ジョン・バリーで彼はこの作品で2度めのアカデミー賞を受賞しています。
そのメインタイトルは合唱を伴った荘厳なオーケストラサウンドで、この語中世を題材にした番組ではこのメインタイトルがよく使われたものでした。その「冬のライオン」が収録されているとあって、遺産で購入したのがこの17㎝LPでした。ただ、見ての通り、ジョーン・バリー・オーケストラの表示はあってもサントラの表示はありません。つまり、期待した音源ではなかったんですなぁ。オリジナル音源は30㎝LPでしか発売されていないのです。下はサントラ版の演奏です。
で、こちらがこのレコードに収録されている音源です。
全然中世らしい雰囲気が消えてしまって、オルガンがジャジーなフレーズを奏でているだけでがっかりしたものです。
トップで収録されているのは「真夜中のカウボーイ」のテーマで、これはいい演奏です。相手集を帯びたハーモニカの音色が主人公の心象を的確に表しています。ただ、この映画はニルソンの歌う「噂の男」が主題歌として使われていて、そちらの方がヒットしましたが個人的にはバリーの曲の方が映画のイメージを的確に表していると思っています。
普通、ジョン・バリーは「007」シリーズの音楽で知られていますが、これらの作品ではアカデミー賞はかすってもいません。最初の受賞作品は1967年の「野生のエルザ」でした。そして、1969年に「冬のライオン」で2度めのアカデミー賞を樹脂要しています。
最後に収録されているのは「約束」です。しかし、この作品はジョン・バリーはテーマを担当しただけで、音楽担当は丼・ウォーカーとクレジットされている作品です。男と女の恋の物語ですが、女を信じきれない男の悲哀を描いています。