ビートルズの映画
「レット・イット・ビー」
ビートルズの劇場公開された映画は、
1.ビートルズがやってくる! 1964
2.ヘルプ!4人はアイドル 1965
3.イエロー・サブマリン 1968
4.マジカル・ミステリー・ツアー 1967
5.レット・イット・ビー 1970
の5本があります。しかし、この5作品の中で、「レット・イット・ビー」だけは映像ソフトとして正式には発売されていません。小生は、どういうわけがこの「レット・イット・ビー」だけは劇場公開時に観た記憶があります。と、同時にビートルズのアルバムとしては最初に購入した一枚です。
この「レット・イット・ビー」が公開されていない経緯はwikiに詳しいのですが、当時の政策会社がビートルズ側に無断で1980年代はじめに一度リリースしたことがあります。まあ、この頃はビデオが普及しだした頃で、VHSとベータマックスが共存していた時代です。また、ビデオディスクとしてはレーザーデイスクとVHDディスクも共存していたのでそれらのフォーマットで発売されています。
そして、今回断捨離でロフトに仕舞ってあった箱の中からVHSで収録されたその「レット・イット・ビー」が見つかりました。ただし、市販されたものではなく、テレビで放送されたものを収録したものです。当時は深夜枠でVHSとベータ陣営が長時間録画を宣伝するために貴重な映像作品やドキュメンタリーを放送していました。そんな中でソニーが提供していた番組でノーカット版の「レット・イット・ビー」が放送されたのです。それをエアチェックして録画してあったようです。
多分録画してそのままにしてあったんでしょう。一度も再生してみた記憶がありません。その頃はテープに録画するのが一つの趣味となっていました。何でもコレクションしたがるんですなぁ。
もともと、この映画はテレビで放映予定として制作されたということで、オリジナルは16㎜フィルムで撮影されたものを劇場公開するということで35㎜フィルムに焼き直されています。そんなこともあり、映像はやや荒い仕上がりです。
劇場で観たときは、ジョンにべったりと寄り添う小野ヨーコにびっくりしたものです。当時は彼女がビートルズ分裂の元凶でと思ったものです。
もう一つびっくりしたのがビリー・プレストンがセッションに参加していたのをこの映像で確認できたことです。下の映像はこの映画のラストを飾るルーフトップコンサートのシーンです。ここでも、小野ヨーコの姿を確認できますし、ビリー・プレストんも参加しているのがわかります。ただ、この映像すぐ削除されそうです。心してご覧ください。
このドキュメントは55時間にも及ぶシーンが撮影されています。オリジナルの映画「レット・イット・ビー」は現在でも封印されていますが、69年1月2日から31日まで行われた、いわゆる "GET BACK SESSION" の未発表映像を用いてロード・オブ・ザ・リング」 のピーター・ジャクソン監督が再構成したものが制作されているようです。はたして、権利問題をクリアーして公開までこぎ着けるのか、興味津々です。