ヤマハの「THE NATURAL SOUND OF JAZZ」 | geezenstacの森

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THE NATURAL SOUND OF JAZZ

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ヤマハ YM1003

 ヤマハがオーディオ販促用に製作したレコードです。多分1968年頃のものと思われますがはっきりと覚えていません。個人的にはこの当時ヤマハのオーディオ機器は持っていなかったので、入手経路がわかりません。このころ週に2~3回は学校帰りに伏見にあるヤマハの名古屋に通っていました。そのころのヤマハは1階でレコードを販売していて、2階にオーディオコーナーがあったように思います。そこで、たまたまレコードのクリーニングのデモンストレーションがあり、自分の持っていたレコード
をそのデモンストレーションでやってもらったことがありました。

 忘れもしない、ホルスト・ヤンコフスキーの「森を歩こう」という輸入盤でした。これをその場でかけてもらいどれだけクリーニングの効果があるのか試聴してもらったのです。多分そのイベントの時にもらったのではないかという気がしないでもありません。

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 17㎝LPでA面は猪俣猛とウエスト・ライナーズの「TAKE FIVE」、東京キューバン・ボーイズ「MAS QUE NADA」が、B面には渡辺貞夫カルテットのビートルズナンバー「HERE THERE AND EVERYWHERE」の3曲が収録されています。

 ジャケットの裏にはヤマハのNSスピーカーをはじめとしたヤマハのステレオシステムの宣伝が告知されています。今からすると、変わった形のスピーカーです。当時小生の通っていた高校の視聴覚室にはこのヤマハのスピーカーがデーンと鎮座していました。なかなかコントロールしにくいスピーカーでしたが、いい音で鳴ってくれるとそれはそれは謳い文句のナチュラルでストレートに伸びる音が印象的なスピーカーでした。

 ヤマハのデモレコードはジャズとビッグバンドオーケストラの演奏ばかり収録されていますが、これは極上の演奏です。猪俣猛とウエスト・ライナーズの「TAKE FIVE」はドラム・ソロが聞きものです。


 このレコードは珍しく Ichiyosha Co., Ltd.で製作されています。そんなことで、裏ジャケットには「FOLSTER」と「JASRAC」のシールが貼られています。A面の2曲目は当時のヒット曲セルメンの「マシュケナダ」です。

東京キューバン・ボーイズ「MAS QUE NADA」

 ナベサダの「HERE THERE AND EVERYWHERE」はストリングスバージョンは市販されているようですが、カルテットでの演奏はこのレコードだけの音源のようです。これはこれで貴重ですな。