「小さな恋のメロディ」と「悲しき鉄道員」
昨年の年末友人の家に遊びに行き、このレコードを貰ってきました。まったく関連性はありません。当時、ポップスに興味はありましたが、いわゆるシングル盤には興味はありませんでした。少々持っていたのは17㎝LPで45回転ではありません。要するに30㎝LPのミニ盤ということです。

小さな恋のメロディ ポリドール DP1787
悲しき鉄道員 ポリドール DP1740 オランダ-エレファント原盤
ほとんど同時代に発売されたシングル盤という共通点はあります。しかし、一方は映画のサウンドトラック、一方は一本買いのソースでした。ショッキング・ブルーの「悲しき鉄道員」はヴィーナス(こちらは全米No.1ヒットになっています)に次いで1970年秋から冬にかけてヒットした曲でポリドールはこの当時一本買いでオランダのピンクエレファントというレーベルからこの音源を買っています。ただ、こちらの曲は本国オランダと日本でだけヒットした曲です。原曲を聴いた日本の担当者は、テンポがちょっと遅くノリが悪いので、カッティングに際してはピッチを上げて発売しています。ですから日本盤とオランダ盤は聴いた感じが違うんですなぁ。
「小さな恋のメロディ」は以前にもこちらで記事にしています。こちらは1971年のヒット曲です。こちらも日本でのみヒットした作品です。配給は日本ヘラルドでした。
ロンドンのパブリックスクールに通う11歳のダニエルが、同じ学年のメロディに恋をする。親や教師に内緒で、友人たちとともに二人は結婚式を挙げるという、少年少女のピュアなラブストーリーは、本国イギリスではまったくヒットせず(むしろ「駄作」の烙印を押されてしまった)、先駆けて公開されたアメリカでも成績はパッとしませんでした。アメリカではタイトルにインパクトが無いということで「S.W.A.L.K」(これは Sealed with A Loving Kiss の略)というタイトルで公開されています。
イギリス・アメリカで、ある程度の期待がかけられたのは、ダニエル役のマーク・レスターと、友人トム役のジャック・ワイルドの知名度が高かったから。アカデミー賞作品賞受賞作で、1968年のミュージカル映画『オリバー!』でマークは主人公を演じ、ジャックは2番手のキャストで共演していました。とくにジャックは天才子役スターであり、『小さな恋のメロディ』でも最初にクレジットで名前が出てくるのはジャック・ワイルトでした。
この作品我が家にはサントラはアメリカ盤、国内盤、そしてCDと揃っていました。まあ。ビー・ジーズやC.S.N.Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ・アンド・ヤング)のヒット曲ぞろいでしたからねぇ。

このシングル盤はペラジャケではなく裏側にはトレーシー・ハイドの写真があしらわれていました。