6月の散在 | geezenstacの森

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6月の散在

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 ふらっと立ち寄ったディスカウント店で、見つけたのが運の尽きです。またまた所有欲が鎌首をもたげついつい手に取ってしまいました。今回はレコードでなくCDです。2014年1月から販売された小学館の隔週刊の「クラシックプレミアム」でした。

 その中から選びに選んで6巻を購入してしまいました。このシリーズ最初の第1巻は880円という破格根で発売されましたが、レギュラープライスでも1200円でした。で、今回はその6枚を1200円で購入しました。つまり、1巻分で購入出来たという事です。選びに選んだのは全50巻の中から下記の6点でした。

■クラシックプレミアム 1号
◇ベートーヴェン
・交響曲第5番ハ短調作品67≪運命≫
・交響曲第7番イ長調作品92
◇ヨハン・シュトラウスII世
・喜歌劇≪こうもり≫序曲 
指揮/カルロス・クライバー
 
■クラシックプレミアム 9号
◇ベートーヴェン
 ・交響曲 第3番 変ホ長調 作品55≪英雄≫ クラウディオ・アバド/ウィーンフィル
 ・≪エグモント≫序曲 作品84
 ・≪レオノーレ≫序曲 第3番 作品72a 小沢征爾/サイトウキネン

■クラシックプレミアム13号
◇ブラームス
 ・交響曲 第4番 ホ短調 作品98 カルロス・クライバー
 ・≪悲劇的序曲≫作品81
 ・ハイドンの主題による変奏曲 作品56a カルロ・マリア・ジュリーニ

■クラシックプレミアム29号
◇ブラームス
 ・交響曲 第1番 ハ短調 作品68 クリスチャン・ティーレマン
 ・《大学祝典序曲》作品80 リッカルド・シャイー

■クラシックプレミアム31号
◇ムソルグスキー
 ・組曲≪展覧会の絵≫(ラヴェル編曲)クラウディオ・アバド
◇リムスキー=コルサコフ
 ・交響組曲≪シェエラザード≫作品35 チョン・ミュンフン

■クラシックプレミアム44号
◇ヤナーチェク
 ・≪シンフォニエッタ≫ クラウディオ・アバド
◇バルトーク
 ・管弦楽のための協奏曲 Sz.116 ゲオルグ・ショルティ
 ・≪ルーマニア民俗舞曲≫Sz.68  エルネスト・アンセルメ

 この「クラシック プレミアム」の優れているところは、選曲と演奏の良さ、録音の良さ、出版社系という事でのマガジンの楽しさ、そして)値段の安さが挙げられます。ここでは、全50巻に230曲ものクラシックの名曲をバランス良く配したことがその理由です。また音源として、ユニバーサルとワーナーの保有音源使用により、DG、デッカ、EMI、テルデック、エラートなどヨーロッパ系のメジャーレーベルの名盤から選りすぐったものとなり、名曲ガイド本のイチオシばかりを並べたような内容が凄いといえます。今まで、一つの出版社でレーベルを超えての企画というものは出版社系では無かったのではないでしょうか。

 録音の面でも、もともと優れた録音を通常のCDより高品位の素材で作られたSHM-CDでリリースするという万全の配慮がなされています。個人的にはSA-CDには全く興味が無いので、ふつうのCDプレーヤーで聞く事が出来るというのはメリットです。そして、なによりも小学館ブランドで発売されているという事で、書籍としての詳細な楽曲案内に加え著名な音楽評論家や作曲家、作家による連載が、10数点の美しい写真や絵画とともに掲載され、充実した読み物となっています。さらに、これだけの内容をもちながら第1巻が800円(税抜)、それ以降は1200円(税抜)という廉価で販売されたという事です。

 今回のピックアップは、クライバーの演奏ものはLDでベートーヴェンを、CDは海賊版でボロディンの交響曲第2番を持っているぐらいでまともなCDを所有していないという事でこの際手に入れたという事です。

 意外にもアバドのものが多いのですが、一度は聞いてみたかったのがウィーンフィルとのベートーヴェンです。しかも、それが「英雄」という事で手をだしました。個人的にはアバド・エディションでベルリンフィルとの全集は所有していますが、今ひとつ納得のいくものではないだけに市場からは消えてしまっているウィーンフィルとの演奏に耳を傾けてみたいと思った次第です。また、アバドはシンフォニーエディションはボックスが発売されていますが管弦楽ものは無いのでヤナーチェックのシンフォニエッタにも食指が動きました。

 ティーレマンも一時は話題になりましたが、いまは殆ど話題にもなりません。自負線の中でも評価は高くないので、CDは一枚も所有していませんでした。しかしドイツの指揮者という事で、彼のブラームスも聴いてみたいと手を出しました。

 暫くは一曲づつじっくりと聴き込んでいこうと思っています。