めいおん音楽祭2017 その1 | geezenstacの森

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暫く前にコンサートに行った時に「めいおん音楽祭」のパンフレットをごっそり貰っていたので、休みのスケジュールを調整して、出掛けてみました。

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先ずは日中に開催された2台のピアノによる連弾の「シェエラザード」です。名古屋音楽大学は名古屋の中村区の外れの稲葉地にあるためアクセスはあまり良くありません。このコンサートはめいおんホールという場所で開催されましたが、当の会場の入り口前は関係者以外立ち入り禁止のロープが張ってあり、尚かつ閑散としていたのでほんとにコンサートがあるのかいな?と疑いながら、恐る恐るロープを跨いで会場に入りました。

 案の定、観客の入りはひどいもので、写真は開演1分前のものですががらがらです。ロープと演奏告知の張り紙も無いのですから当たり前でしょうね。

 まあ、そんなことで、殆ど貸し切り状態の中で演奏を楽しむことが出来ました。ピアノ連弾の「シェエラザード」は初体験です。今までまったく知りませんでしたが、調べると作曲者自身の連弾版が存在するようです。

 観客の入りは散々でしたが、演奏は中々熱のこもったもので2台のピアノが丁々発止の掛け合いでスケールの大きい「シェエラザード」を聴かせていました。下はYouTubeで聴ける連弾版の演奏です。


 そして夜の部は「フェスティバルオーケストラ」のコンサートを鑑賞しました。プログラムは、

ラフマニノフ/音の絵より第7曲
D.カバレフスキー/組曲「道化師」より抜粋
D.ショスタコーヴィチ/弦楽八重奏のための二つの小品 作品11
S.プロコフィエフ/ピーターと狼
I.ストラヴィンスキー/管楽八重奏曲
UHM SECHUN TONY/Eksistens
A.ハチャトゥリアン/バレエ音楽「ガイーヌ」より
 剣の舞 子守唄 花の娘たちの踊り レスギンカ

演奏/名古屋音楽大学オーケストラ
指揮/後藤 龍伸

という内容でした。コンクリートミュージックのUHM SECHUN TONY/Eksistensを除いてはオールロシア・プログラムという内容でした。中でも、カバレフスキーの組曲「道化師」、プロコフィエフの「ピーターと狼」、そしてハチャトゥリアンの「ガイーヌ」組曲となかなか子供向きの曲目が散りばめられているかと思うや、ショスタコやストラヴィンスキーはマニアックな曲目と、かなり意欲的なプログラムでした。

 ラフマニノフの作品は原曲はピアノ曲ですが、ここでは指揮の後藤氏のオーケストラ編曲版で演奏されました。まあ、これとてちょっとマニアックですな。

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 個人的には組曲「道化師」やプロコフィエフの「ピーターと狼」は実演では初めて接することが出来大満足でした。このピーターと狼、最近の子供はゲーム音楽やアニメや映画の主題歌は喜ぶものの、最近はコンサートではめっきり取り上げられることが無いようです。我が家の子供なんか、パソコンソフトの「ピーターと狼」や「おばあちゃんと僕と」なんかは喜んでやっていたんですがねぇ。

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 ところで、ショスタコーヴィチの弦楽八重奏のための二つの小品では後藤氏がヴァイオリンを構え、弾き振りでの演奏を披露してくれました。名フィルのコンサートマスターですからこういう芸当はお手の物でしょうが嬉しいサービスでした。

 とにかく盛りだくさんの内容で、楽しいコンサートでした。特に最後の「ガイーヌ」は派手な曲が多いのでフィナーレには最適でしたし、めいおんの打楽器科のメンバーは演奏レベルが高いので迫力満点の演奏になっていました。

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