そうだ 京都、行こう 3 | geezenstacの森

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南禅寺の続きです。南禅寺の方丈は大方丈とその背後に接続した小方丈からなっています。大方丈は内陣、御昼の間、鳴滝の間、麝香の間、鶴の間、西の間、柳の間、六畳、狭屋の間、広縁より成る入母屋造、杮(こけら)葺です。そこに描かれているふすま絵は、それぞれに見応えがあります。ただし、これらの展示品はすべてデジタル撮影した画像を元に、江戸初期から中期の色合いで描画復元したレプリカです。

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方丈での見所は何といっても庭園でしょう。

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 方丈庭園(大方丈側の庭)は別名「虎の児渡し」と言われ、枯山水の名作です。白砂の模様は水の流れ、左奥の大きな石が親トラで順次、児のトラを川渡すイメージのようです。

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 こちらは小方丈の前の庭園で、 別名「如心庭」といわれ、字の如く、石の配置が「心」の文字になっています。

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 さらにその奥にある「蓬莱沖仙庭」です。小さいながら味のある庭園です。

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 「六道庭」です。 一面の杉苔の中に「天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六つの世界」(我々は生まれ変わり続けるという仏教の世界観)に配石されています。この日は庭が小雨にけむり、しっとりとした風情を醸し出していました。

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 「鳴滝庭」です。

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 南禅寺竹でつくられた竹垣に囲まれた「華厳庭」です。

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 その奥にある茶室の「窮心亭」です。

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 一番奥にある「龍淵閣」です。ここでは座禅体験が出来るようです。

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 渡り廊下の角や、上部にはさりげなく板に描かれた絵が飾られています。こちらは本物のようです。

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 ひっそりと部屋の片隅に置かれた壷や掛け軸には何の説明もありませんが、南禅寺の歴史と格式を感じさせます。

 この日は、南禅寺は空いていました。日本人は梅雨というと出かけるのを手控えますが、外国人にはあまり関係ないのでしょうか。方丈を訪れていた人はほぼ五分五分で外国人が目立ちました。

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 その外国人は御朱印を貰う場所でも数多く見かけました。まあ、南禅寺は手書きですが、貼付けタイプなので並ぶ事はありませんでしたけどね。