5月の散財



どうもリサイクルショップに立ち寄ると、ついつい手を伸ばしてしまうのがレコードです。本当はもっと抱え込んだのですが、絞りに絞ってこの4点にしました。
最初は、1972年に発売された集英社の「名曲の森 世界音楽全集」全24巻のうちの2巻です。この集英社版はソニーと徳間音工の音源を使用しています。今回はチョイスしたのはそれぞれの1巻で、ソニー音源はワルターの新世界とジュリアードのアメリカを含んだものと、エテルナ原盤はマズアのシューマンの春とラインとアンネローズ・しゅみっとのグリーグとウェーバーのピアノ曲を収録されたものです。何れも名盤です。
次はタイムライフ社版の「Home Classical Collection」の交響曲集の10枚セットです。こちらはグラモフォン原盤です。ところがこのセット、解説書にもジャケットにも演奏者の表記がありません。ボックスの裏面にひっそりと記載されているだけです。まあ、演奏者より曲重視というスタンスなんでしょうかね。でもカラヤンを始め、ベーム、ヨッフム、マゼールからムラヴィンスキーの演奏が収められています。
さて、最後はダイレクト・カッティング・レコードの代名詞だった「Sheffield lab」の一枚です。1969年、ダグラス・サックスとリンカーン・マヨーガと言うオーディオに異常な程の情熱を燃やしていたふたりの音楽家が”シェフィールド”レーベルでアメリカで最初のダイレクトカッティングのステレオLPを発表しました。同じ年にわが国でも日本コロムビアが2枚のダイレクトディスクを発売しました。追随して、キングや東芝からも発売された記憶がありますが、先鞭を切ったコロムビアがその後PCMに舵を切った事で、日本ではあまり盛り上がらなかった記憶があります。小生もリアルタイムでは、ラインスドルフ/ロスフィルのプロコフィエフのレコードを手に入れていますが、なかなか高くて手が出なかったものです。このダイレクトカット・レコードはテープ録音のヒスノイズが皆無という事では今のデジタル録音と一緒なのですが、何しろアナログ収録ですからレンジが違います。究極のレコードといってもいいものでしょう。
でも、シェフィールド・ラボは25枚ほどのレコードしか発売していません。今ではお宝のようなレコードです。それを偶然とはいえ入手出来たのですから狂気です。こういう掘り出し物があるのでレコード漁りは止められません。