
親戚から「ポンペイの壁画展」のチケットを頂いたので行ってきました。地元の中日新聞が後援しているので入場者数を伸ばそうと、しゃかりきになっているようです。 東京では写真撮影ができなかったようですが、この名古屋の名古屋市博物館で開催されている展覧会では、平日に限り写真撮影が可能なセクションが設けられています。


歴史の授業では習った記憶がありますが、ポンペイがヴェスビオ火山の噴火によって埋まったのは紀元後79年ですから、日本のキトラ古墳や高松塚古墳よりもずっと前の出来事です。それがこれほど鮮明な壁画で残っているのは脅威としか思えません。


ポンペイの発掘は、1748年から始まっていますが、250年たった今でも、まだ調査は8割程しか終わっていないようです。


今回の展覧会は壁画が主役です。ポンペイとその周辺で見つかった壁画を、絵画的な要素に焦点を当てて紹介しています。



会場は描かれたテーマごとの4章で構成されていました。その第2章日常の生活では、見つかった建物の一室をそのまま展示されています。建物はぶどう酒を製造していた農園の別荘で、大きな居室は食堂(トリクリニウム)です。ここでは、それぞれの壁面にはぶどう酒の神、ディオニソスに関する主題が描かれていました。

こちらはローマ時代の選挙のポスターを描いた壁画です。こんなものまで描かれていたんですね。




最後の4章では、「神々と信仰」と題して古代ローマで祀られた神々を描いた壁画が集められていました。ここで登場する神々は、ギリシャ神話のものがほとんどです。歴史は続いていますね。
名古屋での展示会は9月25日までです。