サクソフォーン・コンサート | geezenstacの森

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サクソフォーン・コンサート

演奏曲目
1.アリオーソとトッカータ/酒井貴祐
2.「魔弾の射手」の主題による変奏曲/J.N.サヴァリ
3.ガーネット・ゼロ/高橋宏樹
4.無伴奏チェロのための組曲第1番/J.S.バッハ
5.さくらのうた-Five/福田洋介
6.ルーマニア民謡の主題による組曲/J.アブシル
7.NHK大河ドラマ「真田丸」メインテーマ/服部隆之
8.バレエ組曲「ガイーヌ」より/ハチャトゥリアン
9.タンゴ・ア・ラ・カルト/森田一浩
10.ディスコ・パーティ/金山徹
-アンコール-
ふるさと
マイフェア・レディより「踊り明かそう」

日時:2016年5月14日(土)
開場:13:30
開演:14:00
場所:名古屋芸術大学3号館ホール
指揮:三日月 孝
演奏 名古屋芸術大学サクソフォーン専攻生

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 14日は母親を誘って、名古屋芸術大学のサクソフォーン・コンサートへ出掛けて来ました。開演は14時だったのですが、それに先立ってプレコンサートもありました。こちらは2号館のオープンスペースで開催されました。こちらはバリトン・サクソフォーンの四重奏で、「アメーシドング・グレース」や「ディズニー・メドレー」などが演奏されました。まあ、普通はテナー・サックスやアルト・サックスで演奏されるのが一般的なのですが、普段は縁の下の力持ち的な低音部を担当するバリトン・サクソフォーンの四重奏はなかなか聴くことは出来ないので興味津々で聴き入っていました。

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 前半のプログラムは専攻生のアンサンブルや独奏によるものです。2ー4は独奏による演奏です。最初の「アリオーソとトッカータ/酒井貴祐」は2012年の作曲になる作品で、ヴィーヴ!サクソフォーン・クワルテットの委嘱作品です。こんな感じの曲です。

 

 「さくらのうた-Five」は2012年の吹奏楽コンクールの課題曲「さくらのうた」をサクソフォーン5重奏用に作曲者がアレンジしたバージョンでの演奏でした。楽器編成はソプラノ・サックス、アルト・サックス2、テナー・サックス、そしてバリトン・サックスです。

 

 前半のプログラムの最後は「ルーマニア民謡の主題による組曲」は5楽章の作品ですが、1曲づづはそんなに難曲ではありません。ただ、ルーマニア舞曲を伴う作品でサックスの技巧を余すところなく利用している作品としては学生達がトライするにはハイレベルな作品といえるでしょう。そしのためか、バリトン・サックスは教員が務め全体のテンポを引き締めていました。

 

 後半は総勢25名のサクソフォーンの大アンサンブルです。とはいってもリズムセクションとしてパーカッション部隊として4人が加わっていました。サックスという楽器はかなりの音域をグループでカバーしていますから、サックスだけでオーケストラを編成することも可能です。そんな彼らの開始の曲は今年の話題曲といってもいいでしょう、「真田丸」のテーマです。服部隆之氏の作品ですが、映画「王様のレストラン」や「HERO」、最近では「半沢直樹」、「下町ロケット」と大活躍ですな。オーケストラ曲としての出来もいいので、このサクソフォン・オーケストラの演奏も良い演奏でした。

 次のハチャトゥリアンの「ガイーヌ」組曲は抜粋の形で、「剣の舞」、「子守唄」、「バラの娘たちの踊り」、「レスギンカ」の4曲が演奏されました。ここでは、パーカッションが大活躍しますが、それがまた迫力満点でオーケストラの演奏を盛り上げていました。聴衆も良く知っている曲ですから多いに盛り上がっていました。

 「タンゴ・ア・ラ・カルト」と「ディスコ・パーティ」はそれぞれメドレーでヒット曲を演奏していました。この演奏ではアルゼンチンタンゴが2曲(淡き光に、エル・チョクロ)、コンチネンタルタンゴ(碧空、奥様お手をどうぞ、ジェラシー)が3曲演奏されました。タンゴなんて懐かしいですなぁ。こういう演奏を聴くと、アルフレッド・ハウゼとかリカルド・サントスを思い出してしまいます。ディスコは恋のナイトフィーバー、ハロー・ミスター・モンキー、愛がすべて、セプテンバーソングが続きます。ただ、ディスコサウンドはちょっとオーケストラでやるとどうも乗りが悪いと感じるのは小生だけでしょうか。

 アンコールでは「ふるさと」を全員で合掌しました。コンサートにはご老人も多かったのでこれはナイスな選曲でした。しかし、曲の3番は歌った記憶がありません。歌詞を見ると、「志を果たして いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清き ふるさと」なんですな。こういうふるさとを残さないといけませんなあ。

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