現在「ジェイアール名古屋タカシマヤで開催されている「生誕100年 ターシャ・テューダー展」へ仕事帰りに行って来ました。職場が名古屋駅ということで、こういう時は便利です。ターシャ・テューダーは1915年アメリカ合衆国東部のボストンで生まれた、絵本作家です。2008年にアメリカ・バーモント州の山奥で、ガーデニングを楽しみ、92歳でその生涯を閉じましたが、現在もその人気は衰えることなく、2015年から2016年にかけて生誕100年を記念して各地で回顧展などが開催されています。

仕事が終わってからでしたので夜7時を回っていましたが、殆どが女性かと思っていましたが、意に反して小生のような会社帰りの男性サラリーマンが多いのにびっくりです。多くの人から愛されていたのが分りますなぁ。


多才な人で、絵本や、庭師としての才能を称賛されるだけではなく、何よりも自然と親しく、ものを大切に美しく生まれ変わらせる、つつましやかで確かなターシャの生き方は、消費社会に生きる私たちに、憧れと深い感銘を与え続けてくれています。子育てを終えたターシャは、大好きだったコーギ犬やペットのチャボと共に、鶏や山羊を飼い、毎日の生活のほとんどを手作りするライフスタイルを続けました。その合間に絵を描き続け、70年間に発表した絵本は約100点にのぼります。この展覧会では、愛用していた食器や家具、ガーデニンググッズ、ドレスや絵本の原画、日本初公開となるドールハウスと人形を含む約200点を展示しています。



2014年夏に日本で出版された「まぶしい庭へ」の原画や、ガーデンデザイナーが再現した「ターシャ・テューダーの庭」も披露されていました。で、この庭の部分だけは写真撮影が出来ます。そんなことで写したのがこの庭です。建物の両側には「クラブアップル」が植えられ、その前の庭には一足早いマーガレット、水仙、ハーデンベルギア、わすれな草、キンセンカ、ルピナス、ブルーデージー、そしてローズマリーなどの春から初夏の花々が綺麗に咲いています。
もうひとつ注目したいのは、ターシャが情熱を注いだドールハウスです。ターシャがとても大切にしていた手作りの人形、エマとそのパートナーであるサディアス大尉、キッチンや寝室などがきっちり4分の1サイズで作られており、たいへんすばらしいものです。この展覧会では、「コーギコテージ」に飾られているコレクションを、そのまま展示会場で見ることができます。


プロフィール
1915年 ボストン生まれ
父は飛行機やヨットの設計者、母は肖像画家。
9歳 両親が離婚。両親の友人の家に預けられる。
12歳 母の店を手伝いながら農業を始める。
23歳 結婚。初の絵本「パンプキン・ムーンシャイン」出版。
30歳 前年に出版した「タ―シャ・テューダーのマザーグース」が
コルデコット賞オナーブック(優秀賞)に選ばれる。
ニューハンプシャ―に移住し、子育てを楽しむ。
43歳 離婚
56歳 「コーギビルの村まつり」出版。
レジャイナメダル受賞。
アメリカ・バーモンド州の山中に移住。
87歳 最後の絵本となった「コーギビルのいちばん楽しい日」を出版。
2008年 92歳 惜しまれながら逝去


ここ名古屋では、2月29日までその展覧会がジェイアール名古屋タカシマヤで開催されています。「楽しみは創り出せるもの」と語ったターシャの生き方とその世界観を、展覧会で体験してみてはいかがでしょう。