大 脱 走
オリジナルサウンドトラック
曲目/
01. メイン・タイトル (大脱走マーチ)
02. 早すぎた計画
03. 独房ともぐら
04. ブライス
05. トムの露見
06. 様々な困難
07. 自転車、バイク、ボート…
08. 捕虜の処刑
09. ヘンドレイの決意
10. ビッグxを追え
11. 最大の危機
12. 追う者と追われる者
13. フィナーレ
オリジナルサウンドトラック
録音/1963
英SUNSET SLS-50177

THE GREAT ESCAPE
監督: ジョン・スタージェス
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演: スティーヴ・マックィーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、デヴィッド・マッカラム、ハンネス・メッセマー、ドナルド・プレザンス、トム・アダムス、ジェームズ・ドナルド、ジョン・レイトン、ゴードン・ジャクソン
1963年 アメリカ映画
監督: ジョン・スタージェス
音楽: エルマー・バーンスタイン
出演: スティーヴ・マックィーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、デヴィッド・マッカラム、ハンネス・メッセマー、ドナルド・プレザンス、トム・アダムス、ジェームズ・ドナルド、ジョン・レイトン、ゴードン・ジャクソン
1963年 アメリカ映画
いわずと知れた、戦争アクション映画の大作のサントラです。とはいってもオリジナル音源ではなく、ジャケットにも歌ってあるように「オリジナル・スコア」盤です。ですから演奏はエルマー・バーンスタイン楽団と表記されています。でもって、ただ、レコード時代はこれが唯一のサントラとして流通していました。最初は日本コロムビアから続いてキングレコードからUAレーベルで発売されていました。で、手元にあるのはSUNSETレーベルでイギリスで発売されたものです。もちろん正規の音源で、発売元は「Liberty、UA Records」です。最初のリリースはUA盤でSULP1041の番号で発売されています。このレコードはその原盤番号を消して、その下に新たに SLS-50177を刻印して発売されています。ということは、初回プレス時のマスタースタンパーをそのまま使用しているということですな。ですから、初発売と同じサウンドを満喫出来るというものです。小生は日本盤を持っていませんから、どういうマスターを使っているか知りませんが、多分オリジナルマスターのコピー版を使用していることでしょうから音質的には輸入盤の方が遥かに優れているというわけです。このシリーズ、以前に「荒野の七人/続荒野の七人」を取り上げていて、そちらも同様にマスター・スタンパーからのブレスが使われていました。
この映画は大作で、上映時間は172分と長大でした。それにしても、サントラは30分足らず。ちょいと物足りない量ですわな。それにサントラというと必ずしも映画のストーリー順に音楽を並べていないという摩訶不思議なところがあり、この「大脱走」もその例に漏れません。レコード時代のサントラなんてこんなものでした。1970年代なんてビデオも無い時代でしたから、この曲はどこそこのシーンで使われたのかを調べるのも楽しみの一つでした。そして、年末などのスペシャルの時期にテレビで放送された時には、祖シーンを探しながらよく映画を見たものです。この「大脱走」なんか前編、後編に分けて放送されることが多く、2週に渡ってテレビに張り付いたものです。
音楽は、巨匠エルマー・バーンスタイン。学生の頃はこれがてっきりサントラだと思っていました。しかし、違うんですなぁ。サウンドトラックというのは本来の意味はフィルムに刻まれた音声部分を表します。そしてそこに使われたものと同じ音源を使用している音楽作品を“オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック”といいます。ただ、レコードに収録されているのはフィルムにダビングする前の台詞とか効果音の被らない状態の音源を指します。でもって、この「大脱走」はでこのサントラ状態の音源がいい状態で保存されていなかったのか、エルマー・バーンスタインの意向によるものかは定かではありませんが、「荒野の七人」と同じく、自身のオーケストラ(実際にはスタジオ・ミュージシャン)を率いてオリジナルスコアを使って再録した別の機会に録音されたものです。上がオリジナルスコア盤の演奏です。
ただし、CD時代になった2005年に米Vareseレーベルからオリジナル音源の完全盤サントラがCD化されました。しかも2枚組42曲87分というボリュームのものでした。音質も中々良好のものでした。ただし、このCDは全世界で3000枚の限定だったので直ぐに売り切れとなっています。まあ、サントラの愛好家は全世界でそんなほどしかいないということなんでしょう。他にも、色々な完全版サントラが発売されましたが何れも3000枚という所がそれを物語っています。で、こちらがオリジナルサントラ盤の演奏です。テューバの迫力にちょいとした違いがありますし、終わり方が違います。
ただし、つい最近米Intradaレーベルからオリジナル音源の完全盤サントラとオリジナルスコア盤のサントラを合体させた究極の3枚組が発売されました。こちらは、3枚組なのに1枚ものと同じ$19.98という破格値がついています。マニアにはうれしいディスクですね。その音源の組曲です。

しかし、個人的にはレコードのこのオリジナルスコア盤が一番愛着があります。