東山植物園の秋バラ | geezenstacの森

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東山植物園の秋バラ

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 東山植物園を訪れた日、たまたまバラ園で秋バラについての「お花見さんぽトーク」が開催されました。それもあって、バラ園をじっくりと見て回ることが出来ました・何でも、今年は剪定が何時もの年より早かったとかで園内のバラの咲き加減はやや低調ということでした。それでも、花の数は少ないですが、初夏のバラよりも鮮やかな色合いのバラが咲いています。
 
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  ラ・フランス

 この「ラ・フランス」はHT系第1号のバラとしてたいへん重要な品種とされています。1867年フランス作出のバラで、花弁は45枚位で色はピンクで、ダマスク系のフルーティーな強い香りです。古典的な花容で少しうなだれて咲く姿は、心に落ち着きを与えてくれます。なお、ラ・フランス誕生以前のバラの系統をオールド・ローズと呼び区分しています。

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  レディメイアンディナ
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  イエロー・メイアンディナ

 名前にメイアンが含まれているように、フランスはメイアン社作出のバラです。レディメイアンは1987年作出のピンク、イエローメイアンは1982年作出のイエローのバラです。メイアンディナシリーズのバラでどちらも小型のバラになります。

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  ザ・プリンス

 「プリンス」は黒バラに分類される1990年イギリス作出のイングリッシュローズです。香りが強いバラで、ロゼット咲きのバラです。花弁は何と100枚ぐらいあります。

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  チャンピオン・オブ・ザ・ワールド

 1894年イギリス作出のバラです。明るいピンク中輪で、カップからロゼット咲きに進みます。花には強い芳香があります。房咲きでよく返り咲き、分枝も多く横張りのブッシュ状に管理できるオールドローズのひとつです。

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  イリアーヌ・ジレ

 1998年フランス作出のバラで、赤い蕾はやがてロゼット先の白花に変化します。その姿は、まるで濃いピンクのチークを刷毛でひとなでしたかのようで華麗です。

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  ジーン・ティアニー

 1999年フランス作出のバラで、花色は琥珀色がまじったイエローで、花弁の縁をわずかに外へ巻きながら花を開きます。光を受けて輝くように咲く花がらは、強いミルラの香りがします。花の名前は1940年代のハリウッドを象徴する女優に由来します。代表作でもある『ローラ殺人事件』『哀愁の湖』『剃刀の刃』『幽霊と未亡人』がよく知られていますね。

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  インターナショナル・ヘラルド・トリビューン

 1984年イギリス作出のフロリバンダで、こちらも花名は1887年創刊の著名な英字新聞に由来します。でも、本社はフランスのパリにあるらしいです。

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  ジャックス・カルティエ

 1868年フランス作出のオールドローズです。フランスの探検家ジャック・カルティエに捧げられたバラです。ダマスク系の香りがします。

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  笑み

 ここからは日本の薔薇です。最初は「笑み(えみ)」です。2005年作出のフロリバンダ系のバラです。スモーキーブラウンの複雑な色合いです。香りはあまりありません。

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  はまみらい

 横浜開港150周年を記念として、そのシンボルの1つとして、「横浜開港150周年記念のバラ選定委員会において、平成19年6月に選定されています。 このバラは、JRC国際バラコンクール2000年銅賞をとった新品種ですが、作出は1994年です。サーモンピンクの花色ですが、やや酸味のある甘い香りがします。

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  桜貝

 1996年作出のフロリバンダ系のバラで、花色は青みを帯びた淡いピンク色で、半剣弁高芯咲きの中輪花で、房状になって開花します。名前の通り「桜貝」の色のようです。

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  たそがれ

 1970年作出のフロリバンダ系のバラです。微香性のバラで、ラベンダーピンクの半八重の丸弁平咲きは気品があります。花弁は少し波打っています。

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  楽園

 最後は「楽園」です。黄色がかった明るいオレンジ色のばらで、ハイブリッドティーローズになります。光沢のある明るいオレンジの優雅な美しさがあり、甘い香りがあります。