月は変わってしまいましたが、7月に撮影した花々です。今回は今あちこちでアオイ科の花が咲いているのでちょっと纏めてみました。最初は「モミジアオイ」です。この赤は遠くからでもよく目立ちます。アオイ科フヨウ属の植物で、北アメリカ原産です。モミジアオイでも充分和名ですが、別に紅蜀葵(こうしょっき)とも呼ばれます。何れも見た目から来ているのは想像に難くありません。下のアメリカフヨウとも近しいので交雑種も多数存在するようです。


ご近所には、モミジアオイと接するように「アメリカフヨウ」が咲いています。モミジアオイも大きな花ですが、こちらもでかい花です。やはり北アメリカ原産のアオイ科フヨウ属の植物です。ご近所の花は真っ赤な品種で如何にも夏の花というイメージです。



アオイ科フヨウ属の中心をなす「アオイ」です。夏から秋にかけて最大直径15cmほどの花を咲かせます。花色は品種によって白~ピンクまで色幅(濃淡)があります。花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花で、ひとつの花自体は短命ですが最盛期は暑さにめげず毎日新しい花を途切れなく咲かせてくれます。ご近所には市の管理する遊歩道に植えられています。ピンクの花がそれで、冬にはしっかり刈り込まれるのですが、毎年夏には見事な花を咲かせます。この時期は「カンナ」とコラボして咲いています。
スイフヨウ

フヨウの仲間には「酔芙蓉」という品種もあります。写真の花が「スイフヨウ」です。八重咲きの品種ですが、午前中は白い色ですが、古語に鳴るとピンク色に変化します。写真では着れていますが、左隅に前日に咲いた花がピンク色でかすかに映っています。一日花ですから、萎んでしまうんですね。


こちらは、昨年も写真に撮っていたのですが、花の名前が分らなかったので没にした記憶があります。一年をかけての探索の結果、「タカサゴフヨウ」と判明しました。アオイ科の中では比較的小さな花を付けます。アオイ科の中では葉っぱの形に特徴があり、矢尻型の細く尖った葉を互生してつけています。この茎の上部に直径5~6㎝の、白色に近い淡いピンクの5弁花をつけています。花の中心は濃赤紫色で、花弁の裏側は同色の縦筋が入っています。

これだけの種類のフヨウがご近所の「三郷水路」沿いに咲いています。まさに街角植物園状態です。

この水路に沿って歩くと、ヒマワリとサルスベリがコラボして咲いていました。

ベコニアは色々種類がありますが、今は四季咲きの品種でしょうか。

「ニチニチソウ」はキョウチクトウ科の植物なので花は短命で3~5日しか保ちませんが、毎日絶え間なく新しい花を咲かせるところからニチニチソウ(日々草)の名前があります。

ケイトウにはハゲイトウ、フサゲイトウと、ここで紹介するトサカケイトウがあります。まるでニワトリのトサカのような花です。昔は、ケイトウ(鶏頭)と言えばその名の通り、この形がほとんどだった様な気がします。

夏の目だつ花の一つが、「マリーゴールド」でしょうか。この花色は特に目を惹きます。

これもなかなか分らなかった花です。サボテンの仲間か果肉植物かで絞りきれなかったのです。マンネングサで検索しても黄色い花色ばかりで白色が無かったのですね。で、試しに頭に白花を点けてみたらヒットしたというわけです。普通のマンネングサは花期は5ー6月なんですが、この「シロバナマンネングサ」は今なんでしょうな。

最後は「ヘメロカリス」です。どうもよく分からないのですが、「ノカンゾウ」や「ヤブカンゾウ」の園芸品種のようです。そのため、この花もデイリリーと呼ばれています。一日花なんですな。分類によっては、ワスレナグサ科に入りますが、どう見てもユリ科の花でしょう。ひとつの花が短命なのには違いがありませんが咲く時間帯によって朝開いて夕方しぼむ「昼咲き」と夕方に咲いて翌日にしぼむ「夜咲き」があるようです。