王子バラ園のつづきです。日本作出の薔薇も今まで見た事の無い品種が咲いていました。最初は「恋瀬」です。和名とは別に「スノーダイヤモンド」という別名もあるようです。2005年作出のハイブリッドティローズです。四季咲きの大輪系品種で真堀がホワイト中心部がピンクという華やかな色合いが良いですね。

明るい黄色の剣弁咲きの薔薇は「金閣」です。1975年作出の四季咲きハイブリッドティローズで、凛々しい姿は黄金色に輝く金閣寺に似ているのでしょう。バラの中では日向を好む花で明るい太陽のものでの開花が相応しい大輪を咲かせます。

1973年作出のハイブリッドティーローズで黄色に紅色の覆輪が美しい薔薇です。1970年ローマ銀賞受賞の四季咲きの品種です。ピースとチャールストンの交配種で、朝焼けに染まる雲に因んでの命名という事です。

典型的なローズピンクの薔薇は1970年作出の「千代」です。ハイブリッドティーローズで、大輪、四季咲きの品種です。

「いなの」は1978年作出のハイブリッドティローズです。深みのあるクリームイエローの色合いが素敵です。剣弁高芯咲きの四季咲き品種でフルーティな香りがします。

2011年作出と比較的新しい品種の「マダム・ハツエ」です。オレンジの花を咲かせる「ディオラマ」という薔薇の枝変わり種ということで、花色以外はディオラマと同じです。剣弁高芯の大輪花、良い香りがあります。

ここからは外国作出の薔薇です。「アルテス75」はその名の通り1975年フランス作出の薔薇で、覆輪咲きのハイブリットティローズです。中心が淡いピンク、外側が濃いピンクの綺麗な薔薇です。

こちらは82と付いていますが1983年ドイツ作出のハイブリッドティローズです。ピンクがかった橙色の花色の四季咲き品種です。ほのかな香りが漂います。

名前通りの純白の薔薇は、1980年カナダ作出のハイブリッドティローズの「カナディアン・ホワイトスター」です。カナダの代表的品種で切手にもデザインされた名花だそうです。

同じ白系統でも、こちらは1977年イギリス作出の「マーガレット・メリル」です。クリーム色のつぼみから、ほとんど白に近いクリーミーホワイトの花が開く薔薇で、オシベの茶色がアクセントになっています。とても強い芳香で知られ、強健で育てやすいバラだそうです。

1983年アメリカ作出のハイブリッドティローズです。ピンクのフリル咲きがかわいいです。

同じピンクでもこちらは1985年作出のハイブリッドティローズの「サーモン・ゴジャール」です。まさにサーモンピンクという花色で、四季咲き大輪系の見事な花を咲かせます。

1985年イギリス作出のイングリッシュローズ。四季咲き品種で色が微妙に変化する魅力的な品種。花形もディープカップからロゼット咲きと変化します。甘酸っぱいフルーツの香りがします。

こちらも2000年イギリス作出のイングリッシュローズです。大輪のロゼット咲きは、最初カップ咲きで次第に反り返ってきます。色はソフトな杏色、時間とともにクリーム色となり変化が楽しめます。この花チャリティローズとしても知られ、大腸癌の人々を助けるために設立された「クロッカス信託」にちなみ命名されており売り上げの5%が献金されているそうです。
ケニギン・フォン・ネーデマルク

出所不明のバラです。新しい薔薇でしょうか。ヒビッドピンクで日光に映えます。調べると「ケニギン・フォン・デンマーク」という品種は見つかりましたが、花形がまったく違います。

アルバ系のオールド・ローズを代表する品種だそうです。花名は「乙女のはじらい」を意味するそうです。香りは強いようですが、一季咲きという事で今しか見頃は無いようです。

こちらもイングリッシュローズで最初は美しく濃い赤色のつぼみで、やがてそれは 一気にオレンジ色に染まっていく品種です。2006年イギリス作出の四季咲き性で中輪のバラでフルーティな香りが強いのが特徴です。

最近話題のイングリッシュローズだそうで、オレンジブレンドの温かい花色と、愛らしいカップ咲きの花形のバランスがよく、どこでも良く咲くと初心者に人気の薔薇だそうです。
テス・オブ・ザ・ダーバーヴィルス

こちらもイングリッシュローズで花色は鮮やかなクリムゾンレッドです。花形は、咲き始めは綺麗なディープ・カップ,先進むとロゼット咲きになり花弁の縁が少し反りかえる花形になります。香は濃厚なオールドローズ香がします。

1990年作出のイングリッシュローズです。四季咲きの品種でこれも初心者向きの薔薇だそうです。ディープカップ状のピンクの大輪の花を、次々に繰り返したくさん咲かせてくれるそうです。