5月の花-4- | geezenstacの森

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5月の花-4-

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どくだみ
 今年は梅雨入りが早いのですが、近々の陽気のせいで花芽が出て来たかな、と思ったらもう次の日にはわっと「どくだみ」の花が我が家の裏庭を占拠していました。4月22日に庭の枝切りをやったついでに、裏庭の「どくだみ」も一部刈り取ったのですが、いつの間にか元の木阿弥で咲いてみれば去年と変わりありません。植物の生命力、特に雑草に近いものは繁殖力は旺盛です。去年は花後に葉っぱを摘み取ってどくだみ茶を作りましたが、シュウ酸の臭いには参ってしまったので今年はパスです。ことしは、ミントの葉っぱでミントティーに変更です。

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ビョウヤナギ
 これからの時期街路樹の植え込みに黄色い花を一斉につけます。花に興味を持ち始めた頃はこの「ビョウヤナギ(未央柳)」と次の「キンシバイ」は区別がつきませんでした。どちらも、オトギリソウ科オトギリソウ属の花で、開花時期もほとんど同じです。まあ、今では雄しべの長さや花びらの形状が違うので区別がつくようになりました。また、葉っぱが対性でありながら十字に付くことにも特徴が有ります。

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キンシバイ
 こちらが「キンシバイ(金糸梅)」です。花に油分が多いので摘み取り水盆に浮かべておくとテーブルのアクセントになります。2日ぐらいは水に浮いています。花期が長く、去年はこの時期から12月頃まで花を楽しむことが出来ました。このキンシバイとほぼ同じ花で、やや大振りなものは「ヒドコート」というそうです。写真はかなり大県の花でしたからこの「ヒドコート」かもしれません。

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アマリリス
 ヒガンバナ科の中でも大型の品種が「アマリリス」でしょうか。ヒガンバナ科ヒッペアストルム属に分類されていますが、昔は同科アマリリス属に入れられていたので、その名残で今でもアマリリスと呼ばれています。あだ名でもそうですが、一度付いてしまった名前はなかなか変わらないようです。オランダはチューリップが有名ですが、このアマリリスも一大生産国になっています。写真はマーブル模様の八重咲き品種です。

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ブラキカム
 この時期はキク科の花が多数咲いていてちょっと見た目には区別がつかない根のがあります。この「ブラキカム」はオーストラリアを中心としてオセアニア~ニュージーランド原産のキク科 / ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)の多年草のようです。園芸品種ですね。別名「ヒメコスモス」というように葉っぱの形がコスモスに似ています。

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テンニンギク
 こちらもキク科の名前のテンニンギク属の花です。属名の英語読みで「ガイラルデア」と表記されていることも有ります。草丈が1mほど有りビビッドカラーで咲いていると存在感が有ります。この花びらの先きが黄色の品種は「オオテンニンギク」といわれるもので、園芸店では「アリゾナサン」という品名がついています。
 
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オリーブ
 光沢の有る葉がキラキラしていたので近づいてみると「オリーブ」でした。今が開花期なんですね。調べると開花期間は4-5日と短く、そういう意味では写真に撮れたのはラッキーだったのかもしれません。開花後、米粒ほどの小さい実をつけます。オリーブの実は有名ですが、花がこんなにもかわいいものとは知りませんでした。地中海原産で紀元前3000年にはクレタ島で栽培されていたといいますから人類とは関わりが深い植物です。ちなみにオリーブオイルの世界三大生産国はスペイン、イタリア、ギリシアだそうです。

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イヌツゲ
 我が家には「イヌツゲ」が茂っていますが、花を見たことは有りませんでした。ようやく今年、剪定をしていて花を見つけることが出来ました。小さな白い花です。このイヌツゲは本家のツゲと違いモチノキ科モチノキ属になります。雌雄異株であるので、果実がつくのは雌株だけです。雄花と雌花は形が違うようで、我が家は雄花のようです。花弁と萼片が4個、おしべが4個の花を咲かせています。

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メランポデューム
 この写真黄色い小さい花が「メランポデューム」です。白い花はマーガレットです。小花が纏まって咲いている様はそれはそれで奇麗なのですが、こうして寄せ植え的に他の花と色合いの中に混じっているのも風情が有ります。写真では白いマーガレットを引き立てる脇役に回っていますね。
 
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ベロニカ・ブルーフォンテン
 この紫紺の色合いがたまりません。最初はデルフィニウム・ブルーシャトーかと思いましたが、どうも花の色合いが違います。再度、ネットで調べたところ「ベロニカ・ブルーフォンテン」の可能性が高くなりました。ベロニカで検索するとルリトラノオと出てくるのですが、この原種とはまったく花付きが違います。しかし、ゴマノハグサ科クワガタソウ属は品種の多い属で、世界に200~300種があり、直立する高性種から這い性のものまでバラエティに富み、日本には帰化植物を含めて20種ほどが自生しているようです。で、見つけたのが「ベロニカ・ブルーフォンテン」でした。花色もぴったりで、咲く姿もそのままです。写真ではノースポールの白い花がいいアクセントになっています。

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ブルー・デージー
 「ブルー・デージー」もキク科の花です。ルリヒナギク属で南アフリカ原産の花です。和名は属名の「瑠璃雛菊」です。ブルーデージーはその名の通り、さわやかな青い花を咲かせます。中心部の黄色と花弁のブルーのコントラストが、さらに涼しさを呼び寄せます。

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ガウラ
 この花を最初見つけた時は花の名前が分らなくて調べるのに3か月ほど掛かったのを覚えています。おかげで、今は一目見ただけで分るようになりました。白い花を咲かせるものとこのピンクの品種があります。ピンクの品種は「シスキューピンク」といいます。北アメリカのテキサス、ルイジアナ原産のアカバナ科の花で白い花はその姿から「ハクチョウソウ」といわれることも有ります。はくちょうといっても白鳥ではなく「白蝶」ですけどね。

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ペチュニア
 「ガウラ」の直ぐ横に咲いていたのが「ペチュニア」です。花の色目が同じピンクなので見逃すところでした。このペチュニアは八重咲きの品種も有り、なんと戦前は日本がその技術を独占していたということです。日本の企業「サカタのタネ」がそれなんですね。花の種はビッグビジネスなんですね。このペチュニアの改良種で出回っているのが先回取り上げたサフィニアでこれはサントリーの品種、そして、キリンがウェーブという品種を持っています。酒のメーカーはいまや花の世界でも争っているんですなぁ。
 
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ケイトウ
 早いもので、もう「ケイトウ」を見かけることが出来ます。写真の品種は本種ではなくて園芸用の「羽毛ケイトウ」で、羽毛状のふさふさした花穂をもっています。葉っぱが少し大きめなのですが、花が葉の上に咲くのでバランスは取れています。でも、花色からするとちょっと暑苦しく感じますね。

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リシマキア

 この萌葱色の花は「リシマキア」です。サクラソウ科オカトラノオ属の花で、グランドカバー用によく見かけます。マンネングサによく似ていますが、こらの方が花は大きいです。この品種はその中でも「ミッドナイトサン」という名前で、葉っぱがちょっと赤みがかっているのが特徴のようです。

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リトルチュチュ
 ちょいと変わったネーミングですが、これもサントリーの商品で「リトルチュチュ」といいます。ゴマノハグサ科スコパリア属の花で、立ち上がったコンパクトな株全体に、バレリーナの衣装、「チュチュ」を思わせるかわいい花がたくさん咲くレモンミストという品種です。葉に触れるとほのかにフルーツの甘い香りが漂います。

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スターチス
 ようやく咲いた我が家の「スターチス」です。昨年購入した物ですが、今年も花を付けてくれました。同じ時に購入した「フロックス」、「アメリカン・マリーゴールド」、「アゲラタム」は今年は咲いてくれませんでした。残ったのは下の「ガザニア」とこの「スターチス」だけです。イソマツ科の花ですが、アルメリア属から分離したリモリウム属となり、「リモニウム」とも呼ばれています。購入した時は「スターチス」と表記されていましたけどね。和名はハナハマサジで、日本には昭和の初めに入ってきました。カサカサした花で、花が散った後も萼はきれいな色をしたまま残りますからドライフラワー向きの品種です。

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ガザニア-ガズー
 我が家の「ガザニア」は大型の花を咲かせる品種で名前を確認すると「ガズー」という表記になっていました。花持ちがよく、今頃から年内いっぱい次から次へと咲いてくれます。でも、今年は最初でた芽が発育せず開花しないまま枯れてしまったので心配していました。ところがこの月末になって一気に新芽を伸ばし次々と咲き始めました。和名は「勲章菊」というくらいで10㎝以上の花を付けます。露地物に比べるとやはり存在感が有ります。

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  シモツケ
 何気なくお向かいの雑木林の中をのぞいたら明るい花がいつの間にか咲いていました。おお「シモツケ」ではないですか。去年は気がつかなかったのですがこの時期開花する花なんですねぇ。元々自生しているバラ科の花ですから、ほおっておいても毎年開花するのでしょう。このピンクは代表的な色ですね。暫く前に咲いていた「コデマリ」もこのシモツケ属の花だと改めて知りました。

 さて、今日のバックは「いつか何処かで」です。