ブログで取り上げるより遥かに多くの花の写真を撮っているのですが、名前が分らないのでアップ出来ない花が多くなっています。少々整理がついたので少し前のものからになりますがアップします。最初は「スプレーマム」です。「スプレーマム(=スプレーギク)」は、蕾を摘まずに房状に花を咲かせるキク のことで、主にオランダ、イギリス、アメリカで育成されてきました。欧米では一輪仕立てをスタンダードと呼び、房咲き仕立てをスプレーと呼んで 区別しています。この写真、クリームイエローのほんわかした色合いが素敵で、自分で撮ってお気に入りの一枚になっていてiPhoneのカバー写真に使っています。


上は「カンパニュラ」です。名前の通り、釣り鐘型をしています。和名はその名の通り「釣鐘草」もしくは「風鈴草」と呼ばれています。南ヨーロッパ原産のキキョウ科の花です。種まきも今の時期、鑑賞も今の時期ということで、2年越しにしか花を見ることが出来ない花です。

この真っ赤でケバケバしい花は「紅時計草」です。南米ベネズエラからボリビアにかけてが原産です。葉や茎には毛があり、葉腋から花柄が出て濃赤色の花を咲かせます。時計というからには花びらが12枚あっても良さそうですが、10枚しかありません。しかも10枚の花弁のように見えますが、花弁と萼片それぞれ5枚ずつです。花のかたちを、時計の文字盤に見たてて「時計草」、またキリストの十字架にたとえて「パッション(受難)フラワー」とも呼ばれます。果物のパッションフルーツと同じ仲間です。

「ユーホルビア」はメキシコ原産のトウダイグサ科 ユーホルビア属の花です。この品種は中でも「ブルブレア」というもので、春から初夏にかけて鮮やかなライムグリーンの花を咲かせます。しかし、正確には花のように見えるのは苞です。花は小さく、苞に取り囲まれるように中央に咲いている黄色い部分がそれで、咲いていてあまり目立たない奥ゆかしさがあります。

こちらは「カルセオラリア」です。中南米原産のゴマノハグサ科の一年草です。ラテン語では「スリッパ」という意味らしいですが、和名は「巾着草」です。どちらのイメージが近いでしょうかね。どちらにしても指すが中南米の花、原色が鮮やかです。こういう花が一つでもあれば花壇が映えますね。

南アフリカ原産の原種から作られた園芸品種の「ゼラニウム」です。調べると一重咲きと八重咲きがあり、葉っぱには独特に香りがあります。フクロウソウ科の植物ですが、園芸用はペラルゴニウム属に分類されるものを「ゼラニウム」と呼んでいるようです。品種が多いので調べるのに苦労する花です。


こちらは「イースターカクタス」です。ブラジル原産のサボテンの仲間で、キリスト教の復活祭(イースター)の頃に花を咲かせるのでこの名前があります。正式な名前(学名)はリプサリドプシスと言います。写真を撮ったときはまだ開花前でした。開花すると下のような花になります。サボテンというと荒涼とした砂漠に生えているようなイメージが強いですが、イースターカクタスは森林の樹木や岩場に張り付いて生活します。このような環境で育つものを森林性サボテンと言い、他にシャコバサボテンや月下美人などがよく知られています。湖の花を調べていて、復活祭というのはグレゴリオ暦を使う西方教会とユリウス暦を使う東方教会で日にちが異なるんですなぁ。2013年はグレゴリオ暦では3月31日、ユリウス暦ではなんと5月5日ということで一月以上も違います。花も開花時期に困ってしまいますわな。宗教が絡むとろくなことがありません。

これ、「金のなる木」だそうです。南アフリカ原産のベンケイソウ科の植物で、和名は「花月」だそうです。てっきり観葉植物だと思っていたので、花は咲かないと思い込んでいましたが、咲くんですねぇ。花は小さな星形で、茎の頂点にまとめて咲きます。花色は花びらの先にがほんのりピンクに染まった白花や淡いピンクです。一般的には多肉植物に分類されるそうです。名前は英名の「dollar plant」を直訳したものをそのまま使っている様な気がします。

これも品種的には500種類以上ある「ペチュニア」です。写真は八重咲きの品種で、尚かつマーブルという園芸品種です。大輪のペチュニアは雨に弱いということでハウスの中で鑑賞する方がいいみたいですね。ちょっと臭いが独特で、美しい花には毒があるという感じがします。

キルタンサス(キルタンツス)は南アフリカ原産のヒガンバナ科キルタンツス属の常緑の球根植物です。ヒガンバナ科の中では50種以上もある大きな属です。「キルタンサス」という名前はギリシャ語で「曲がった花」と言う意味で、確かに写真の通り、花は湾曲してますね。日本には明治の後期に渡ったもので冬咲き種と夏咲き種があるようです。冬に咲く花は水仙に似ているので「笛吹水仙」とも呼ばれるようです。

写真は「オーソニガラム」なんですがこちらは一般的な白い品種ではなくて、オーソニガラム ”ダビウム”という品種の様で中々辿り着けませんでした。一見写真ではチューリップのようにも見えますもんね。でも、穂先の部分の形状が違うので、粘り強く調べてようやく「オーソニガラム」を探し当てました。ヨーロッパ、西アジア原産のユリ科の植物ですから近隣種ではあった訳です。

マーガレットのような花ですが、「クリサンセマム」の表示がありました。初心者にはこういう表示はありがたいですね。同じキク科の花ですが、マーガレットよりもちょっと小型の花を咲かせます。花が集合して咲くところも違いといえば違いで、葉っぱの形も違い、やや細長くギザギザと切れ込んでいます。別名「ノースポール」とも言われ、園芸店ではこちらの名前の方で流通しています。


そのクリサンセマムの横には既に芝桜が一面に咲いていました。こんな科があるとは知りませんでしたが、ハナシノブ科フロックス属の花です。シバザクラの名前は芝のように茎がほふくし、桜のような花を咲かせるところに由来します。学名のフロックス・スプラータの「スプラータ」は「針形の」という意味で針状のがくを付けるところから来ています。花は桜のような形をしており、色は白、ピンク、藤色などがあり、その中でも品種によって濃淡の色幅があります。また白い縁取りやすじ模様が入るものなどもあり、非常にバラエティー豊富のようです。写真はその白い縁取りの薄いピンクでほんとに桜のマークのようでした。暫く見とれてしまいました。

芝桜に包まれるように咲いていたのは「矢車ギク」です。去年は夏場から安芸にかけて良く見かけたのでてっきりその季節の花だと思っていたのですが、旬はこの4~5月なんですなぁ。でも俳句の世界では矢車はやっぱり夏の季語なんですよね。

ぽつぽつ見かけるようになったのが「ポピー」です。ポピーより「ひなげし」といった方がピンと来るのは昭和世代でしょうね。でも、ほかにも「虞美人草」、「アマポーラ」、さらには「コクリコ」なんて呼ばれることもあるので、案外人それぞれイメージが違うのでしょうか。ちなみに写真は大県の「アイスランドポピー」と呼ばれる品種のようです。

本来は初夏から秋にかけて咲く「ペンタス」ももう見かけることが出来ました。熱帯アフリカ、マダガスカル原産のアカネ科の花で、奇麗な星形の花が特徴です。群生しているともっと奇麗なのでしょうが、まだ咲き始めでほんの小さな固まりでした。

さて、最後は不明の花です。茎が茶色で黄色い花とめしべが飛び出しているという特徴があるのですが、捜しきれませんでした。野菜系の花なんでしょうか?
今日のバックはポールモーリアでちょいとモダンな「アマポーラ」を流しています。