庄内緑地公園はその名の通り公園なのですが、、もともとは庄内川の小田井遊水地を利用した公園で、1968(昭和43年)12月の都市計画事業認可以来、総合公園として整備されたものです。そんなことで、庄内川の水位が異常に上昇した場合、水を公園内に逃がすため公園の堤防の一部が低くなっていて、いざとなったら庄内川の川の水が流れ込むところですが、まあ、そんなことにはならないように願いたいものです。緑地部分には、約3.5haある市内有数の芝生広場を中心に、バラ園、わんぱく広場、ピクニック広場(デイキャンプ)、サイクリングコース、大噴水、ボート池などのほか、有料公園施設として、テニスコート、陸上競技場、ゲートボール場などがあります。
続きのトップは「コキア」です。花は8月頃に咲くそうですが、目立たないので写真に撮ったことはありませんが、この時期は見事に紅葉しています。アジア原産の藜(あかざ)科ホウキギ属の植物で、日本へは中国経由で渡来したといわれます。はっきりした来歴はわかりませんが、『本草和名』(918年)に記載されていることから、その頃にはすでに入って来ていたと思われます。「枯れた茎はホウキ、果実は食用に」と実に無駄がないその利用価値の高さから江戸時代には広く栽培されていました。秋田の特産品「とんぶり」はこのコキアの果実を加工したもの

我が家のランタナもまだまだ元気に咲いていますが、ここのガーデニングされた「ランタナ」も2色咲きで存在を主張していました。原産地は熱帯アメリカですから夏の花なんでしょうが、今年はあったかかったのでまだ開花しているようです。非常に生育旺盛な植物で熱帯や亜熱帯の国や地域の一部では駆除の必要な植物-害草-に指定されているそうです。我が家も、段々生息エリアを拡げていますのでこの対象になりかねません。(^▽^)

タンポポかと思いましたが、調べてみると「ノゲシ」のようです。この時期の花は「秋ノゲシ」というようですが、タンポポと同じキク科の花で、ケシとは何ら関係が無く、草姿がケシに似ているのでこの名があるようです。



園芸用の「ケイトウ」は小さくてかわいらしいのでこの時期花壇を彩るには相応しい植物です。インドから熱帯アジアが原産のヒユ科セロシア属の花です。曖昧な色が無く、原色系でドドーンと目に入って来ます。大きく4つの系統に分類されるようで、庄内緑地に咲いているのは槍げいとう系と花冠が鶏のとさかのように帯化した鶏冠げいとう系、その帯化がさらに進んで球形となった久留米系のようです。それにしても、この久留米系の花は大きさといい存在感といい圧倒的でした。





バラは秋にも咲くということで、庄内緑地のバラ園も秋のバラまつりを開催していました。ただ、初夏のバラと違い何処となくしんみりとした感じがするのは春先よりも太陽の光をいっぱい浴びることが無いからでしょうか。初夏と同じ品種が咲いていましたが、存在感のあるのは上から「マリア・カラス」、「カルト・ブランシュ」、「マリーナ」、「ジョンウォーターラー」そして「パパメイアン」などの大振りの花を咲かせる品種でした。

「ヤナギバヒマワリ」です。夏の花のような印象ですが、秋のだいぶ涼しくなった頃に花を咲かせます。「柳葉」の名のとおり細長い葉もつけるので、花以外の株姿はヒマワリとはだいぶ異なって見えます。もちろんキク科ヘリアンサス属の植物ですが、園芸用では「ヘリアンサス」と属名で売られていることがあるようです。ここで栽培されているのは「ゴールデン・ピラミッド」という品種のようです。


コスモスもまだまだ咲いていました。

全体的に花の咲く時期が後ろにずれているようで、すすきもまだ見頃でした。