アンドレ・コステラネッツ/星条旗よ永遠なれ |
曲目/
1. stars and stripes forever (03:30)
2. the thunder (03:10)
3. liberty bell (03:21)
4. el capitan (02:41)
5. semper fidelis (02:48)
6. hands across the sea (02:21)
7. king cotton (03:01)
8. fairest of the fair (02:32)
9. crusader march (03:40)
10. washington post march (02:41)
11. high school cadets (02:40)
12. our flirtations (02:47)
13. colonel bogey (02:32)
14. american patrol (03:15)
15. national emblem (02:30)
16. anchors aweigh (01:19)
17. the marines' hymn (00:59)
18. the caissons go rolling along (01:22)
19. the u.s. air force (01:17)
20. yellow rose of texas (00:56)
21. the eyes of texas are upon you (01:24)
22. seventy-six trombones (02:29)
23. strike up the band (02:41)
指揮/アンドレ・コステラネッツ
演奏/アンドレ・コステラネッツ管弦楽団
演奏/アンドレ・コステラネッツ管弦楽団
録音/1973/04/25 05/14* 12/04**
スコティッシュ・ライト・カテドラル、フィラデルフィア
P:ジェイ・デヴィッド・サックス
マックス・ウィルコックス*、**
スコティッシュ・ライト・カテドラル、フィラデルフィア
P:ジェイ・デヴィッド・サックス
マックス・ウィルコックス*、**
CBS Odyssey MBK 38918


コステラネッツが編曲した「星条旗よ永遠なれ」がネット上で聴けるのでオリジナルがあるんだろうなとは思っていましたが、あるんですねぇ。多分国内では発売された交響曲が無いのではないでしょうか。何しろCBS時代にはバーンスタインがこの種のアルバムを録音していましたし、コステラネッツといえばイージー・リスニングを得意としていたので、クラシックとして発売されるには抵抗があったのかもしれません。まあ、日本で言えばポジション的には山本直純よりは羽田健太郎に近いスタンスに立っていた人でしょう。そんな彼の編曲による演奏は、下記で聴くことができます。ただし、このUSエアーホースバンドによる演奏は本家の演奏に比べてややテンポが間延びしているので、楽しくも何ともありません。
そんな事で、これがオリジナルのコステラネッツの演奏になります。
ただ、コステラネッツ・オーケストラは編成としては純粋な吹奏楽団とは違いますので、そこはコステラネッツの腕の見せ所です。此処では通常の更新用の演奏ではなくステージで演奏するための聴かせる行進曲になっています。
クラシック音楽を初めて聴いたのは中学生になってからでした。それまでは普通の子供で、流行歌とかアニメの歌しか聴いていませんでした。そんな時、無き父親に少しはまともな音楽を聴けと言われて買ってくれたのがマーチを集めたソノシートの本でした。陸上自衛隊の演奏するマーチは力強く、迫力のある金管の音に圧倒されたものです。小生の中学には当時、吹奏楽部がありました。普段はマーチを練習しているので、そこでもスーザの行進曲は耳にする事が出来ました。で、急に音楽が身近に感じられて音楽の世界に目覚めたのでした。そんな事で、最初はスーザの行進曲を中心にいわゆるスタンダードなものばかり聴いたわけです。
ですから、このコステラネッツの演奏は何処か懐かしさを感じるんですね。決して行進用の演奏をしているわけではないのですが、オーケストラの面々が実に楽しそうに演奏しているのが伝わって来ます。中学になりたての頃、一番聴きたかったのは、古関裕而の作曲した「東京オリンピック行進曲」です。1964年に開催された東京オリンピックは、テレビでリアルタイムで見ましたが、その入場行進の間中ずっとこの曲を演奏していました(本当はそうではなく、途中にタイケの「旧友」なんかを演奏してたのですが、当時はそんな風に記憶していました。)。ですから印象は強かったです。小生の記憶の中でオリンピックはこの曲とともに始まりました。コステラネッツとは関係がありませんが、この東京オリンピックの記録映画から入場行進のシーンでの行進曲を聴いてみましょう。
アメリカの入場行進のシーンでこの「旧友」が演奏されていたんですなぁ。これ、今となっては実に意味深なチョイスであったようにも思われます。(^▽^

さてさて、本題のコステラネッツの演奏ですが、ステージ用に実ににくいアレンジを施し、聴き映えのする効果を付け加えています。こんどはそういうものの中で、「アメリカンパトロール」、「国民の象徴」、「錨を上げて」を続けて聴いてみましょう。
ちょっとスゥイング感を取り入れたアレンジの「アメリカンパトロール」で開始されます。まあ、こういうアレンジでは地ヨットまともには行進出来ないわなぁ。でも、聴く方にとっては楽しいもので、なじみ深いメロディが次から次へと出て来ます。最近はこういうマーチはあまり聴く事が出来なくなりました。行進曲の世界も新しい作品が次々に誕生していますからね。また、甲子園の野球大会なんかの入場行進曲なんか、ポップスの曲を行進曲用にアレンジして演奏していますから、本当に行進曲らしいこれらスーザの作品は今や骨董品的存在になってしまったのかもしれません。でも、本当に行進曲らしい作品というと、小生はやはり一連のスーザの作品が一番しっくり来る様な気がします。