昨日の勤労感謝の日には「駅ちかウォーキングー水に親しみ、水に乾杯!ビール工場見学とすいどうみち緑道」が開催されました。前日はかなりの雨でしたから心配していましたが、明け方にはすっかり雨も上がり、快晴の天気となっていたのでほっとしました。今回は、大曽根駅東改札口・・・矢田川橋…白山神社・・大永寺・・・アサヒビール名古屋工場(見学・試飲)・・・すいどうみち緑道・・・宮前橋・・・ナゴヤドーム前矢田駅(約8.6km 約140分)のコースです。祭日とあって今回は大学時代の友人も二人が参加してくれて、都合三人で繰り出すことになりました。ブログで取り上げた前々回の記事を見てくれて面白そうということでの参加です。

大曽根は江戸時代の尾張徳川家の大曽根下屋敷の在ったところで、その一部は今でも、徳川園として残されており、徳川家の別邸跡を利用した優美な池泉回遊式の日本庭園があります。また、近隣には中日ドラゴンズの本拠地のナゴヤドームもあり、JR中央線、名鉄瀬戸線も乗り入れている名古屋北東の玄関口でもあります。今日はその地下鉄大曽根駅から出発です。今回もコースとしてはいきなり次のナゴヤドーム矢田駅の方へ向かっていきます。歴史的建造物を訪れながらのコースなら、ぜひとも駅から7〜8分のという近場の山田天満宮も入れてほしかったものですが、今回はコースから外されていました。まあ、過去の駅ちかウォーキングで一回訪れているということがその理由なんでしょうが、何とも解せません。

まあ、そうは思いながら最初の訪問地白山神社に向かいます。コースは名鉄瀬戸線沿いに、名古屋の北区から矢田側をわたって守山区に入ります。ここは白山古墳の有ったところでナゴヤでも最も古い大型古墳があり、社はその上に建てられています。白山神社は菊理媛命を祭神として、養老年間(717-723)に加賀の国から勧請されたと伝えられており、前方後円墳の古墳上に鎮座しています。その後大地震や大洪水により被害を受けて一時は廃れてしまうのですが、小幡領主山田次郎重忠が中興し、大永寺領主丘座伊勢守、松平清康が再興し、1555(弘治元)年3月に守山城主織田信次が社殿を建立したとのことから、武将の崇敬が厚かったとのことです。その後も明治時代には濃尾地震で被害を受け、1970(S45)年7月今度は不審火により社殿は焼失してしまい、現在の社殿は1971(S46)年10月に完成したものです。その後、崩壊箇所の土盛工事などを行い、檜の苗を1千本植え現在の静かな境内が形成されました。つまりは古くて新しい神社なんですね。でも、樹齢350年以上の古木が何本も残っています。そして、ここがこんもりとした山になっているのは直ぐ北側の開けたところから見える景色が証明しています。



そこで参拝後北へ進みます。途中、地元では知られた「平和パン」の工場がありました。学校給食などでもなじみのパンです。思ったより小じんまりした工場でびっくりしました。坂を下り、守山総病院を左折して鳥羽見小学校にぶつかるとまた北上して、大永寺に向かいます。この寺は、建久元年(1190)尾張源氏山田次郎重忠が父重満の17回忌にあたり、菩提を供養するために、この寺を建立したのが始まりです。しかし、永正7年(1510)に至り兵火のため焼失してしまいます。そして、大永元年(1521)重忠の後裔、小幡城主岡田重頼が再建し、年号をとって大永寺としたのが寺の名の由来です。またその時に天台宗を改めて曹洞宗寿晶院と号しました。さらに元和3年(1617)に、岡田善同によって、小幡から現在地に移し再建されています。境内には岡田氏歴代の墓が並んでいるのが特色となっています。写真で見るように堂々とした山門が見事です。



その後は今日のウォーキングの目玉とでも言うべきアサヒビールの名古屋工場の見学です。なんといっても出来立てのビールが試飲できるんですからね。ただ、この日は祭日とあって工場のラインはストップしています。よって、ただラインの様子を眺めるだけという何とも拍子抜けの見学になってしまいました。個人的には酒のバイヤーをやっていた時に店舗の担当者を連れて見学したことがありますからどんなものかは分かっているのですが、友人は初めてということだったので残念でした。ただ、その時はドライバーをしていたので美味しいビールにはありついていませんでした。そんなことで参加者は足早に試飲が出来るホールの方へ向かいます。



ホールはビールを求める人で長蛇の列です。大勢の人を裁くために、サーバーを2台追加して対応しています。友人たちもスーパードライを求めるかと思いきや、一人はノンアルコールの「アサヒスタイルフリー」、もう一人はなんとソフトドリンクの三ツ矢サイダーです。なことで、小生だけ堂々と「スーパードライ」をいただきました。入り口で引換券と同時に貰ったおつまみでしばし寛ぎタイムです。中にはちゃっかりと、お弁当持参でついでに昼食を摂っている人もいました。



ここからは折り返しのコースで、「すいどうみち緑道」を通って戻るコースになります。「すいどうみち」は庄内川から矢田川の間の名古屋市守山区の西部を南北に横断する細長い緑道のことです。犬山市で取った水を20数キロ離れた千種区の浄水場へ送る導水管の上を利用して整備された緑道です。幅は約3メートル、全長2キロ余りで、アスファルトで舗装され道の脇にソメイヨシノやクスノキなどの木々が立ち並んでいます。一部は公園になっていますが、ほとんどは遊歩道と街路樹だけです。心地よい風が吹き抜け、ほろ酔い気分で歩行者専用のその緑道を歩きます。途中名鉄瀬戸線で緑道は寸断されていますが、静かな散策路で癒されます。矢田川にぶつかると今度はその土手を歩いて宮前橋を渡ります。橋の上からは目と鼻の先に名古屋ドームが姿を現します。ゴールまではもう少しです。




この周辺は文教地区で、周りには名古屋高校、愛知教育大付属中学、名大の大幸キャンパスなどがあります。今日は何時もよりコースが長いので、三人とも既に腹ぺこです。時間も既にお昼12時を回っています。今回も、プレゼント番号にはかすりもしませんでした。そんなことでゴールをすると、すぐさま地下鉄に乗って黒川方面に移動です。本当は、ナゴヤドームではこの日まで「ドームうまいもんワールド」なるイベントが開催されていたのですが、既に昼食の場所は決めてあったのでそそくさと移動です。
その店は北警察署の裏に在ります。「若鯱屋」の黒川本店です。といっても今全国展開している若鯱屋はではありません。はっきり言って今、全国で展開している「若鯱屋」は我々の知っている若鯱屋とは味が全然違います。ここは元祖の「若鯱屋」で店の規模もそれに相応しい小じんまりした店です。何しろカウンター席が10席ほど、テーブル席が3つほどしか在りません。まあ、元祖「若鯱屋」とかきましたが、どうも内紛が起こっているようで店舗2階に掲げてある店舗名は「若鯱屋」ですが、暖簾や路上の看板は「鯱之屋」になっています。なんでこんなことになっているのかというと、「若鯱屋」という屋号を商号登録してなかったばっかりに、従業員がかってに「若鯱屋」を商号登録してしまい、チェーン展開を始めてしまったようです。ですから一般の目に触れる近代的な店舗はそちらのチエーン店ということで、元祖の系列店は犬山市楽田にある犬山店と「若鯱家 清明山店」(名古屋市千種区)と小牧市の駅前にある「歩々亭(若鯱家分家)」だけです。我々が店に入ったたのは祝日の午後1時前後ということで比較的空いていましたが、普段は行列ができます。
そういうことで、この店で昼食です。ただ、古い店なので店舗は薄汚れていて、メニューはメインのカレーうどん以外にもいろいろメニューが在ります。でも、定食メニューは無くご飯メニューはライス(120円)だけで、今回もカレーうどんとライスのみの注文です。友人は以前は大食漢でしたが、この日は普通のカレーうどんと普通のライスのみでした。これで充分なボリュームです。麺は手打ちの極太麺、腰があります。トッピングは長ネギとあげのみ。具は細切れの豚肉だけで至ってシンプルです。しかし、これが絶妙な美味しさです。とろみのあるスープはマイルドなんですが、後でじわっとコクが浮かんできます。一度食したら忘れられない味です。


そんなこんなで、しこしこ麺をほうばりつつ、スープも最後まできれいにいただきます。以前小牧の方が職場だった頃は、上記の犬山店と小牧店の分家にはよく足を運びました。一番庶民的なのはこの本店でしょうが、座敷でちゃんとゆっくり食事をしたい方はそちらの方がお勧めです。なにはともあれ、チエーン店の「若鯱屋」とは味が違います。あれが「若鯱屋」の味と思ったら大間違いです。ぜひ、名古屋にお越しの節は本当の若鯱屋のカレーうどんをご賞味ください。
若鯱家 犬山店 愛知県犬山市字西北野107-8 名鉄小牧線 楽田駅北400m
歩々亭 (若鯱家分家) 愛知県小牧市中央1丁目389 名鉄小牧線小牧駅南西300m、小牧郵便局側
本店 鯱乃家 愛知県名古屋市北区田幡2-14-1 地下鉄名城線/黒川駅から徒歩約3分 北警察署裏
歩々亭 (若鯱家分家) 愛知県小牧市中央1丁目389 名鉄小牧線小牧駅南西300m、小牧郵便局側
本店 鯱乃家 愛知県名古屋市北区田幡2-14-1 地下鉄名城線/黒川駅から徒歩約3分 北警察署裏
さて、今日のバックはフランク・チャックスフィールドで「ワンダフル・コペンハーゲン」が流れています。