第41回日展東海展 | geezenstacの森

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今年の日展東海展
 
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            鈴木 彰  刻

 

 今日は日展の東海展に行ってきました。今年は、丁度友人と休みを揃えることが出来たので、話しの合う仲間とお出かけということになりました。朝早く、車で愛知県の東の果てから名古屋まで駆けつけるのですが、最近は土日が高速1000円のおかげで一般道も空いているので1号線でやってきてくれました。

 

 時間的に、展覧会には早かったので先日紹介したハワイアン・モーニングに行くことになりました。愛知県では、豊橋市のモーニングも豪華なのですが、やはりこの「ほくぶ停」のモーニング・バイキングには一目を置いていました。この日は土曜日とあって、けっこう混んでいました。場所柄生鮮市場があるので男性客が多いのではと思っていたのですが、女性が多いのにもびっくり。小生はこの日は、卵トーストをお替わりしました。これは本当に美味いです。

 

 日展の開場時間に合わせて、愛知県美術館へ出かけます。今年は会期がいつもの年より短いので混雑が酷いです。叔父の作品は今年も、入り口直ぐの第1室に展示されています。いつも、思うのですが、地方展は地元の作家の作品がかなり展示のウェイトが高いので図録に載っている東京での展示品のかなりの部分がカットされています。これは残念ですね。

 

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             佐藤秋子 夏日

 

 それでも、毎年の鑑賞はいつも新しい発見をもたらせてくれます。今年は新人の佐藤秋子 さんの「夏日」という作品が目に留まりました。事前の学習で、日展のホームページでどんな作品が出品されているのかチェックしておいたのですが、やはり現物を観るのとまったく印象が違います。この作品がまさにそうでした。多分上の写真はみどりの多い木々の間を二人の子供が歩きすぎていく場面を描いているのだなという印象だと思いますが、実際に観るとこれはアバターの世界です。平面に描かれた風景ですが、実物は無茶苦茶立体感があります。思わずその絵に引き込まれてしまい、しばしその場に釘付けになってしまいました。それぐらい奥行きの広い構図で手前の花々から奥に消える小道まで、凄い距離感を感じます。この作風、今後注意して見ていきたいと思います。

 

 日本画は今年は全般にやや低調な印象を生ましたが、中でも特選に選ばれていた津田直樹 氏の「壁」は存在感のある構図で魅かれました。洋画は、なかなか見応えのある作品が多く、中でも特選の佐藤祐治氏の「古城の村」は河原の一枚一枚までも細かく描き込まれた繊細で緻密な作風が光っていましたし、絵の中に絵を描くという構図の素晴らしさと色使いのコントラストの見事さで注目しました。実際の作品の色合いと、写真の色合いの違いがありすぎるので、ここはぜひ実物を御覧頂きたいと思います。

 

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           津田直樹 壁
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             佐藤祐治 古城の村
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             本山唯雄 美術館の一隅
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             橋本一貫 時

 

主だった作品は、今でしたら日展のホームページで見ることが出来ます。