今は昔、まだマックを使い始める前はWindowsを使っていました。というかPC98を使っていました。Windowsには注目していて、3,1の前の2.11から手を出していましたが、これがまともに動きません。それが3,1になってようやくなんとか使えるようになりました。ところがこの頃はやたらアプリケーションを動かすためにプログラムをインストールしなくてはなりません。すぐにディスクがいっぱいになってしまいます。体験版が大流行りでしたが、そんなものをインストールした日にはハードディスクはやたら起動用のファイルだらけです。
そんなことで、実用になるソフトを求めてPCショップをさまよい歩きました。そして、見つけたのがこのソフトです。当時はインターネットなんてまだほとんど一般には知られていない時代ですから、情報はこういうパッケージで売られているCD-ROMから入手しなくてはなりません。映画が好きだった小生は、なんとかそのデータベース的なものを整理したいと考えていましたから、これは願ってもないソフトでした。当時としては当たり前の価格でしたが、$49,95が定価でした。日本円で6,000円ほどwで購入したことになります。1992年までの映画のデータベースが網羅されています。アカデミーの受賞記録とか毎年のヒットチャートなんかも収録されていて結構重宝したのを覚えています。これはアメリカで初配されたもので、もちろん英語ですから気楽に使えるという点ではやや難があったのですが、オリジナルタイトルをチェックするという意味では大変貴重なものでした。
そうこうするうちに。キネ旬から日本語版の映画のデータベースが発売されました。ただし、これがマック版だったんですね。そして、このソフトが使いたいがためにパソコン環境はPCからマックへ大きく変化していきます。時代はWindows95になりつつありましたが、初期のWindows95はこのCD-ROMの扱いが不便で、マックではCD-ROMを挿入するとアイコンをクリックするだけでソフトが動きました。インストールなんてしなくても良かったんですよね。そんなことで最初は両方を使い比べていましたが、ついにMacに転向しました。時代に逆行しているような行為ですが、個人的には満足でした。自分が使いたい環境がそれで必要充分だったからです。

もう一枚のソフトは懐かしの「フォーカス」CD-ROM版です。こちらはパッケージは捨ててしまいROMだけが残してあります。アスキーが出していたんですね。でも、発売はこの年だけだったのでは?写真週刊誌の草分けだったわけですが、雑誌そのものも廃刊に追い込まれてしまいました。このROMには95年の11月22日号から96年の10月30日号までの記事が収録されています。紙の媒体ならかなりの量ですが約一年分がCD-ROM一枚です。今となっては貴重な資料と言えます。ちなみにWindows95発売直後の記事もあり、それによると発売3日後のイベントで大リーグのラソーダ監督が佐々木信也氏と対談しています。何でも当時ベンチにパソコンを持ち込んで、
「ノーアウト満塁、絶体絶命のピンチを迎えて、どう対処したらいいのか、コンピュータに答えを求めると、返ってくる答えは、いつも”監督をクビにしろ”だった。それ以来、パソコンは捨ててしまった」というラソーダ監督のジョークが披露されています。ちなみに、この年は野茂英雄が新人王に輝いていました。
「ノーアウト満塁、絶体絶命のピンチを迎えて、どう対処したらいいのか、コンピュータに答えを求めると、返ってくる答えは、いつも”監督をクビにしろ”だった。それ以来、パソコンは捨ててしまった」というラソーダ監督のジョークが披露されています。ちなみに、この年は野茂英雄が新人王に輝いていました。