鎌倉・横浜旅行 7/30-1 | geezenstacの森

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鎌倉・横浜旅行 7/30 その1

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 この日は久しぶりにアルコールを体内に注入したのでぐっすりと眠ることができました。ゆっくりとしていればいいものを身体は興奮しているのか6時には目が覚めてしまいました。名古屋なら朝から暑苦しくて目が覚めるのですが、ここ神奈川では朝は比較的涼しくて過ごしやすいです。わた屋は民宿みたいなところなので気楽に過ごせるところがいいです。朝食にはポンパドールのバケットが用意されています。コーヒー、紅茶は自由にお替わり出来ますからゆっくりモーニングを取れます。さすがにポンパドールのバケットは美味しいですね。家族三人で一本をたいらげてしまいました。妻はコーヒー派ですが、小生は紅茶派ですからたっぷりのミルクでミルクティを味わいます。デザートのヨーグルトは前日に近くのコンビニで仕入れてきていますからそれを食べました。食堂には冷蔵庫が用意されていますから宿泊客は自由に利用出来ます。我が家は2博しますから二日分の飲み物とデザートを入れておきました。

 食事の後、出かける準備の算段になって第1の事件が起こりました。何と妻が用意していた化粧品を一式忘れてきてしまったのです。昨日の出発のとき、使って旅行用のかばんに入れ忘れたのです。アッチャー!!緊急避難的に、朝コンビニに買い出しです。一応の商品は揃っていますから、こういうとき本当にコンビニは便利です。それも、歩いて5分ぐらいのところにありましたから重宝します。何とか突貫工事の補修は終了です。

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 今日はちょっとハードなスケジュールになりそうだったので8時半にはスタートです。今日は車を置いて、江の電を利用します。本当は駅まで歩いても良かったのですが、後々のことを考えて藤沢駅まではバスで行くことにしました。宿からバス停までは徒歩一分。そうなんです、すぐ前はバス道です。駅までは最低料金の大人170円、子供50円です。

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 藤沢市は市バスはありません。神奈川中央交通がほとんどカバーしています。バスは前乗り前降りで整理券方式です。神奈中バスはすべて藤沢駅の北口のバスターミナル発着になります。有難いことに、藤沢駅への連絡デッキにはバスのインフォメーションがありボタン操作で行き先を検索すると乗り場と発車時刻を案内してくれ、それをプリントアウトすることができます。これはいいサービスです。早速帰りのルートを検索しプリントアウトして貰いました。

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 江の電に乗るのはこの旅行で一番楽しみにしていました。直前のテレビ番組でも鎌倉や江ノ島のことがバンバン取り上げられていたからです。江の電に乗るなら「一日乗車券のりおりくん」を使わない手はありません。ワクワクして切符を買いましたが、何のことはない普通の裏が茶色の味も素っ気も無い自動改札用の切符です。自動販売機で切符を買うことになりますから、こののりおりくんについての説明は別紙のパンフレットを貰わなければ分かりません。ちょっと旅行客には不親切です。改札を済ませて、駅構内の右手の壁面にこのパンフレットが並んだスタンドがありますから必ず貰っておきましょう。最低限下記のパンフレットは必需品です。

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 藤沢駅は始発ですから電車の到着が正面から楽しめます。藤沢駅から乗車したのは9時24分発の江の電の顔である1000系の車両で、そんなに混んでなかったので余裕で先頭車両に乗ることができました。単線の江の電はレトロ感があって楽しいもんです。最初の下車は江ノ島でしたが、ここで2000系の車両とすれ違いました。まだ時間的に10時前だったので駅から江ノ島までの商店街は営業しているところは僅かでした。江ノ島へ渡るための地下道へ降りてトイレへ行ったことで第2の事件は起きました。この観光案内所地下のトイレの女性用は、朝から海水浴で来ているギャルの着替用に占拠されています。仕方が無いので妻と娘は男性用の多目的トイレを利用することにしました。これが間違いのもとで、携帯をうっかり置いたためにそのまま忘れてしまったのです。この時は、そんなことにはぜんぜん気がつきません。ルンルン気分で江ノ島を目指します。

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 江ノ島に入ったのはちょうど10頃で店が次々にオープンしていました。あちこちの店を覗き込んでいて、人にまぎれ携帯で連絡を取り合った時にその事件に気がつきました。家内は何処に置き忘れたか直ぐに気がついたので娘を置いて捜しに引き返しました。連絡がつかないので江島神社の鳥居の下から探しに戻った時に娘から、携帯の件を聞きました。その時小生の携帯が鳴りました。置き忘れたトイレで携帯が鳴っていたのに気がついた男性が、履歴から掛けてくれたのです。いま妻が取りに戻っていることの事情を説明すると、見つけてくれた男性は快く妻の到着を待ってくれるとのことでした。いやあ、親切な人に発見されて幸運でした。気温もかなり上昇し、坂を上る道中では汗だくになります。こうして待つ30分ほどの時間は長く感じられました。

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 さて、携帯は無事に戻りましたがここまででえらく疲れてしまいました。江ノ島の登りの道中は大変です。展望台のあるの頂上に行くにはまだ数百段の階段を上り下りしなければなりません。すこしでも時間を取り戻そうと急遽エスカーで展望台まで行くことにしました。昭和34年に国内初の屋外エスカレーターとして、高低差46メートルを4連で結ぶ全長106メートル の「江ノ島エスカー」が登場しました。 頂上まで石段を上っていくと20分かかるところ、江ノ島エスカーだとわずか4分で行けます。江の電の「のりおりくん」の特典にこのエスカーの割引がついていて、最初は喜んだのですが「サムエル・コッキング苑」と展望台をセットにすると使えなくなってしまうのです。これはインチキの特典ですなあ。そうはいっても、エスカーは便利です。大人750円、子供370円を払って搭乗です。

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 エスカーは4本のエスカレーターで頂上である「サミュエルコッキング苑」まで登れますが、このエスカーを利用しないと見落としてしまうのが初めのエスカーを降りたところにある「銭洗弁天」です。本当はここに来るまでここに銭洗弁天があるのは知りませんでした。まあ、ここで銭洗いをしたことで本家の鎌倉にある銭洗弁天はパスしてしまいました。この辺津宮には「茅の輪」もあり3度潜るといいというので指示通り8の字にくぐって半年分の厄除をしました。

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 後はひたすらエスカーを乗り継いで頂上を目指します。「サムエル・コッキング苑」は整備された庭園で春や秋なら一日中いてもいいようなくつろげる場所ですね。展望はいいし、お気に入りの本を持ってゆっくり訪れたいものです。この日は日差しも強く炎天下は辛いものがありました。でも、一角の展望灯台からの眺めは最高でした。ここでは、空調の利いた展望室からとその上の屋外展望スペースからとの眺めを楽しむことができます。ただ、視界は思った程良くなく富士山の見える方向は雲がかかっていて生憎と見ることはできませんでした。 

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 さて、次は岩屋です。ところがこれが思ったよりも遠いのです。せっかく登った江ノ島を今度は反対側に降りなければなりません。展望灯台で引いた汗がまたどっとあふれてきました。この日はサンダルと短パン姿の軽装だったのですがこのサンダルが上り下りに合わなかったらしく足にマメができてしまいました。計画では帰りは遊覧船で戻ることにしていたのですが、この日は波が高く欠航となっていました。これは誤算です。それでも、岩屋にはたくさんの観光客が訪れていました。ここは「のりおりくん」の特典が利用出来、大人50円、子供20円引きになります。洞内は天然クーラーが効いていて快適です。第1岩屋の方は土地言うで蝋燭を灯したあんどんを貰いそれを持って進みます。なかなか風情があります。自然の作った景観は神秘的で且つ迫力があります。鍾乳洞とはまた違う自然の力を見せつけられた気がします。

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 ちょうどお腹もすいてきたので帰りの道中で昼食です。行きすがら店の品定めをしていましたので、気に入った「魚見亭」に入りました。ちょうど先客の団体が出て行ったところで空いていましたし、値段も手頃ということで決めました。いろいろなものを食べたいということで、小生は江ノ島名物の「しらす丼定食」、妻は限定の「生しらす丼」、子供は「江ノ島丼」を注文しました。本当は地域限定の江ノ島ビールも飲みたかったのですが、小生は飲むと寝てしまうのでここはぐっと我慢して、子供に付き合い「湘南サイダー」で雰囲気だけを味わいました。さすが名物だけあってしらす丼は美味でした。いい案配の塩加減で食が進みます。これに生卵を混ぜればもっと美味しいのではなんて思いながら食しました。サザエの入った江ノ島丼もおいしく子供はぺろっと平らげましたし、何といっても生しらす丼はいつも食べれるものではないので味わいながら食べました。今回の旅行の中では一番の美味しさだったといえます。この「魚見亭」はテラス席があって海を眺め自然の風を浴びながら食事が出来ます。このテラス席、足元がガラス張りなので高所恐怖症の人には勧められませんが・・・とにかく景色、食事、お値段と三拍子揃っています。

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 食事が終わり、精算時に店員さんから帰りの近道を教えてもらい、帰りはぐっと楽をして戻ることができました。この裏道は地元の人の生活道路のようで土産物屋も何もありませんが、江島神社の大鳥居のすぐ横に出れます。