スキャットマンズ・ワールド
曲目
1. ウェルカム・トゥ・スキャットランド
2. スキャットマンズ・ワールド
3. オンリー・ユー
4. クワイエット・デスペレーション
5. スキャットマン
6. シング・ナウ!
7. ポップスター
8. タイム(テイク・ユア・タイム)
9. マンボ・ジャンボ
10. エヴリシング・チェンジズ
11. ソング・オブ・スキャットランド
12. ハイ,ルイス
13. スキャットマン(ゲーム・オーヴァー・ジャズ・ヴァージョン)
14. 同(スパイク・ミックス)
演奏/スキャットマン・ジョン
発売/1995/08
発売/1995/08
BMG BVCP-859

もうすでにスキャットマンの名前を知らない人間の方が多いかもしれませんね。中古CD店でまだまだ出回っているのが今回紹介のCDです。また彼の名前は知っているが、その死を知らない人も多いでしょうね。彼が活躍したのは1995年からの4年間でした。前日の「恋のマカレナ」の聴いていたら、やはりおじさんアーティストとして活躍したスキャットマン・ジョンを取り上げないわけにはいきません。たまたま、こちらも210円ジャンクの中に「スキャットマンズ・ワールド」のシングルが含まれていました。2枚目のシングルですね。一枚目はズバリ「スキャットマン」でした。そこで、思い出したのがオリジナルのCDです。ラックの中を家捜ししたら眠っていました。一般には、こちらの「スキャットマン」のほうが知られているでしょう。何しろ、日本だけで200万枚以上売れたのですから・・・30代以上の人はプッチンプリンのCMを覚えているのではないでしょうか。当時は強烈なインパクトのあるCMでした。
そして、こちらがオリジナルです。
ラップ音楽の元祖みたいな独自の唱法がトレードマークでしたが、そこには彼の身体上の特徴が生み出したものでした。このCD「スキャットマンズ・ワールド」のブックレットには次のような記載があります。
私の名はジョン・ラーキン。私は吃音者です。
8年ほど前、長い間私を苦しめてきた”どもり”が一つの才能であり、強さの源、隠れた謙遜である、ということを発見しました。
それ以来、苦しみに満ちた人生から解放され、困難とではなく解決とともに生きるようになりました。
その解決が何だったかって?
それは全ての苦しんでいる人を助けることです。
それで私はこのアルバムをこの混乱した世界で苦しみを抱えながら生きている人 -吃音者も含めた- に捧げるのです。
8年ほど前、長い間私を苦しめてきた”どもり”が一つの才能であり、強さの源、隠れた謙遜である、ということを発見しました。
それ以来、苦しみに満ちた人生から解放され、困難とではなく解決とともに生きるようになりました。
その解決が何だったかって?
それは全ての苦しんでいる人を助けることです。
それで私はこのアルバムをこの混乱した世界で苦しみを抱えながら生きている人 -吃音者も含めた- に捧げるのです。
スキャットマン・ジョン(本名ジョン・ラーキン)は1942年ロサンゼルスで生まれています。スキャットマンは幼い頃から吃音(きつおん:どもり)をかかえており、ほとんど誰とも話をすることができなかったそうです。そこでコミュニケーションの手段としてジャズピアノに出会い、そこからスキャットマンの音楽人生が始まります。この吃音を克服し、ジャズピアニストとして活躍していたスキャットマンは彼独特のスキャットをマスターし自身が演奏するピアノに合わせて歌を歌うようになります。そしてそのスキャットこそが音楽アーティスト"SCATMAN JOHN"を生み出し、世界的大ヒット曲"SCATMAN"につながることになります。

スキャットマンズ・ワールドは2枚目のシングルで1995年10月25日に発売されています。ファースト・シングルとアルバムが8
月発売ですから、ブームに乗った発売ですね。
スキャットマン・ワールドはこんな曲です。
セカンドアルバムからは次の曲がシングルカットされました。
エブリバディ・ジャム。なを、このビデオクリップは合成でサッチモとのコラボレーションが実現しています。
世間では一発屋の範疇に入っているようですが、彼は1999年12月3日にロサンゼルスで肺癌のため死去しています。享年57歳でした。しかし、彼が発明したこの唱法。彼でしか出来ない芸術ではないでしょうか。ばか売れしたCDですから皆さんのお宅にも眠っているのではないでしょうか。癌で亡くなっていなければもっと素晴らしい作品を提供し続けてくれたのではと思います。