徳永 英明 「VOCALIST」
曲目/VOCALIST1
1. 時代 (中島みゆき)
2. ハナミズキ (一青窈)
3. 駅 (竹内まりや)
4. 異邦人 (久保田早紀)
5. シルエット・ロマンス (大橋純子)
6. LOVE LOVE LOVE (ドリームズ・カム・トゥルー)
7. 秋桜 (山口百恵)
8. 涙そうそう (森山良子、夏川りみ)
9. オリビアを聴きながら (杏里)
10. ダンスはうまく踊れない (石川セリ)
11. 会いたい (沢田知可子)
12. 翼をください (赤い鳥)
13. 卒業写真 (荒井由美、ハイファイセット)
ユニバーサル シグマ UMCK-1195
曲目/VOCALIST 2
1. 雪の華(中島美嘉)
2. いい日旅立ち(山口百恵)
3. あの日にかえりたい(荒井由実)
4. 未来予想図2(ドリームズ・カム・トゥルー)
5. かもめはかもめ(研ナオコ)
6. セカンド・ラブ(中森明菜)
7. シングル・アゲイン(竹内まりや)
8. あなた(小坂明子)
9. 恋人よ(五輪真弓)
10. なごり雪(イルカ)
11. M(プリンセス・プリンセス)
12. 瞳はダイアモンド(松田聖子)
13. for you・・・(高橋真梨子)
2. いい日旅立ち(山口百恵)
3. あの日にかえりたい(荒井由実)
4. 未来予想図2(ドリームズ・カム・トゥルー)
5. かもめはかもめ(研ナオコ)
6. セカンド・ラブ(中森明菜)
7. シングル・アゲイン(竹内まりや)
8. あなた(小坂明子)
9. 恋人よ(五輪真弓)
10. なごり雪(イルカ)
11. M(プリンセス・プリンセス)
12. 瞳はダイアモンド(松田聖子)
13. for you・・・(高橋真梨子)
ユニバーサル シグマ UMCK-1212
曲目/VOCALIST 3
1.恋に落ちて(小林明子)
2.PRIDE(今井美樹)
3.桃色吐息(高橋真梨子)
4.わかれうた(中島みゆき)
5.やさしいキスをして(ドリカム)
6.Time goes by(ELT)
7.たそがれマイ・ラブ(大橋純子)
8.元気を出して(竹内まりあ)
9.ENDLESS STORY(伊藤由奈)
10.まちぶせ(石川ひとみ)
11.月のしずく(柴咲コウ)
12.迷い道(渡辺真知子)
13.CAN YOU CELEBRATE?(安室奈美恵)
14. 喝采(ちあきなおみ)*限定盤のみ収録曲
2.PRIDE(今井美樹)
3.桃色吐息(高橋真梨子)
4.わかれうた(中島みゆき)
5.やさしいキスをして(ドリカム)
6.Time goes by(ELT)
7.たそがれマイ・ラブ(大橋純子)
8.元気を出して(竹内まりあ)
9.ENDLESS STORY(伊藤由奈)
10.まちぶせ(石川ひとみ)
11.月のしずく(柴咲コウ)
12.迷い道(渡辺真知子)
13.CAN YOU CELEBRATE?(安室奈美恵)
14. 喝采(ちあきなおみ)*限定盤のみ収録曲
ユニバーサル シグマ UMCK-1232

吉田拓郎「ぷらいべいと」(1977年)
RCサクセション「COVERS」(1988年)
小柳ゆき「Koyanagi the covers PRODUCT1」(2000年)
椎名林檎「唄ひ手冥利~其ノ壱~」(2002年)
竹内まりや「Longtime Favorites」(2003年)
RCサクセション「COVERS」(1988年)
小柳ゆき「Koyanagi the covers PRODUCT1」(2000年)
椎名林檎「唄ひ手冥利~其ノ壱~」(2002年)
竹内まりや「Longtime Favorites」(2003年)
これがオリコンによるアルバム1位を獲得したソロ歌手による歴代カヴァー・アルバムです。この中に昨年この徳永英明の「VOCALIST3」が加わりました。実に、男性ボーカルによるカヴァーアルバムの同チャート1位はTOKIOの『TOK10』以来、男性ソロとしては吉田拓郎の『ぷらいべいと』以来約30年3ヶ月ぶりの1位ということです。そして、この「VOCALIST3」は累計でも100万枚を突破したアルパムとなりました。さらに、2007年9月10日付けオリコン週間チャートでは『VOCALIST 3』が3位、『VOCALIST』が8位、『VOCALIST2』が9位と3作同時にチャートインするという快挙を成し遂げています。
世の中にカヴァー・アルバムは数々ありますが、コンセプトがきっちりとしていて尚かつ原曲の持つイメージを自分のスタイルできっちり消化しているところが評価されたのでしょうね。個人的には「VOCALIST2」から聴き始め、「VOCALIST1」、「VOCALIST3」とたどりました。まあ、最初は我が家のかみさんがレンタルしてきた物を聴いたのですが、これが思いの他良くて3枚制覇ということになりました。
たいていのカヴァー・アルバムは男性、女性のヒット曲を問わずに収録していますが、徳永英明のこのアルバムは女性ボーカリストの歌う歌に限定して選曲しています。これがやはり一つのヒットの要因でしょうね。男が男のヒット曲をカヴァーしても、どーしてもオリジナルと較べちゃうところがはあるんだけれど、女性の曲だとそういう色眼鏡をかけなくてもいいので抵抗無く聴き入ることができます。他のカヴァー集がまったく追いつけない価値がここにあります。そして、原曲にこびない斬新なアレンジがまた魅力的です。4曲目の「異邦人」なんかは原曲は中近東のイメージがありますが、ここでは胡弓を使い何と東洋的なアレンジで始まります。これが意表をついています。同じ事は原曲がちょっと重々しい感じの仕上がりになっている「Time goes by」がここでは非常に軽いアレンジのイントロで入っていきます。そして、力を抜いたヴォーカルが思わぬ効果を上げています。こういう発見が出来るところがこのアルバムの魅力なんでしょう。ユーミン、中島みゆき、竹内まりや、山口百恵、ドリカム・・・こうしてみると、実力のあるアーティストの曲は複数選曲されているのが分かります。松田聖子が「瞳はダイヤモンド」というのは渋い選曲です。
個人的には、3の「プライド」がもう少し意表をついたアレンジであったならと残念です。今井美樹のオリジナルとさほど変わらない編曲でこれだけはいただけません。曲は好きだからいいんですけどね・・・
もう一つの特徴は、自分の声の特徴を生かした選曲がなされているということでしょう。決して無理な歌は歌っていません。歌いこなせない曲や納得のいく仕上がりが出来なかった曲は見送られたということからもそういう姿勢は感じられます。とりあえず、他人の曲を歌うというカヴァー・アルバムはこれで打ち止めということですが、いつの日にか復活してもらいたいものです。