昨日、正午過ぎに「ブランシュさん、手術準備しましょう」看護師さんが部屋に来てくださった。うわ、とうとうか。わたしは予防注射が嫌いだった。これから来る痛み、わかってる痛みが怖い。だけど、いい歳してやっぱやだ、って泣くわけにはいかない。

恥ずかしすぎる。

 

全然、まだ歩けるし元気なのだが、看護師さんにベッドで運ばれる。途中、廊下で娘に会う。

頑張ってね、うん。

「なんかぽわっとしてますけど、もう麻酔入れてるんですか?」

娘が看護師さんに聞いている。いや、違うよ、怖いんだよ、わたしは。

 

大きくて重たい扉を3回くらい通る。手術室の前に行ったらベッドから降りて自分で手術台に乗らなければいけません。こっちの方が怖いやん。この時こそ運んで欲しいんだけど。

 

手術台によっこらしょって乗る。体、両腕広げて十文字になる。動かないように両手首ガーゼの何かで固定する。ご、ごわいよ〜。足には血栓防止のマッサージ器装着します。

 

不織布マスクを着けたまま酸素マスクで鼻口を塞ぐ。「深呼吸してください」男性看護師さんが言う。「次に麻酔入れますね」深呼吸で麻酔薬を吸う。お肌と口中がピリピリすると思ったら、

多分白目剥いていたと思います。

 

次に目が覚めた時はちょうど1時間後。ベッドに移されていました。娘が入室してきた。

「このくらいの塊だった。しばらくホルモンは食べたくないかな〜。えへへ」

親指と人差し指でCの形を作った。え〜、でかいじゃん。そんなでっかかったの?

やだ〜、じゃ胸、けっこう凹んだかな〜。「わかんないけど、硬かったよ。なんかガンって感じした。取れたからいいじゃん?」

娘、気楽である。

4月に逝ってしまったトイプのビーちゃんの夢を見ていた気がした。

この後ICUで1時間ほど経過観察。途中、吐き気どめと痛み止めを入れてもらって部屋へ戻った。

 

1時間後、先生の回診、2時間後、看護師さんが2人付き添ってくださって、自立できるか観察、自立でトイレできるか、観察。大丈夫!立てますと自分で起き上がったら、腹筋強いですね、って褒めてもらった。

あれ、このトイレ、ブルーレット置いてたっけ?まだ薄ぼんやりした頭でトイレの水を見ると真っ青である。ちゃんと自分で流して、またベッドに戻る。

1時間おきに先生と看護師さんが傷の様子を確認してくださる。

「夜中にも様子見に来ちゃうけど。ごめんね」

優しい看護師さんがおっしゃる。

麻酔で寝てる時って睡眠にカウントされるのかなぁ。昼間寝ちゃったせいなのか、3時には目が覚めちゃった。さて、トイレ行くか、って行ったら。あれ?ブルーレット置いてないじゃん。

今度は水がほぼ透明である。

 

あっ!そういえば!リンパの中のガンを見つけるために乳房の中に青い薬剤を入れるって先生おっしゃってたな。あれがさっき体の中から出たのね〜。

しかし、ブルーレットそのままのブルーでした。綺麗な青色😅

 

わたしの場合はドレーン(体液をお外に出すパイプのようなもの?)なしでした。

 

翌朝の先生の回診で「うん、問題ないね!大丈夫!今日退院でオッケー!」

え!ほんと!やった!ありがてえ!!

この病院の先生、パキパキしててほんと好ましい方です!

 

今日は薄曇り。東山魁夷の絵見たいな霞がかかってる。この部屋からも素敵な景色

 

今日のお昼も美味しかったです ありがとうございました

 

おかげさまでガン将軍は消えました。経過観察、大事!