おかーさんが診察後ショックで事故るといけないから(ないわ!(;^ω^))と娘が運転してくれて第一回ガンセンターでの診察へ向かう。

 

まずは超音波検査。またゼリー塗ってぐるぐるなぞるやつ。

お昼を挟んで担当の先生と面談。

前の病院で撮った画像とさっきの画像を並べながらお話になる

「うん、ガンっぽく見えるね」

「見えるとは?」

「これから組織取って検査していくよ」

「前の病院ではっきり乳がんねって告知されましたが」

「このケバケバしたのが付いてるところが腫瘍らしい特徴なんだけど。まだ画像だけじゃわかんないんだよ。乳腺かもしれないし。組織を検査してはじめてはっきり病名がつきます」

 

ケバケバって文字にするとわかりにくい。ゾウリムシっていうのいるでしょう、単細胞生物で。沼とかにいる。あのあれの身体のまわりに細い毛みたいなやつ生えてるでしょ。あれがケバケバ。胸の肌の内側にほそーい短いゾウリムシがくっついてると想像してたも。そんな画像。

 

「じゃあまだ乳がん確定じゃないんですね」

「そうです。だからこれから針生検して細胞を調べます 針生検の予約を入れておくね。1回目の生検でガン組織がなくてもヨカッタね、って終わりません。もっと組織を大きくしっかり取るためにもっとぶっとい針で2回目の生検して調べます。2回目でもガン組織見つからなかったら、3回目はメスで切って組織取って調べます。それでガン組織なかったら、はじめてガンではないって診断になります」

 

めんどくさいなー。じゃ最初から切っちゃったらどうか、って、言いたくなりますがやっぱ痛いからやだ。無駄に身体きることない。

 

それと、万が一、ガンだった場合、どういう方法で治療していくか説明してくださった。

 

遺伝性のガンだったら両乳房全摘と子宮全摘をしたほうが最良。

そうじゃないガンの場合、部分切除の場合はその後40日間(30日以上だったよーな?)毎日放射線照射に通院して併せてホルモン治療(エストロゲンを抑制する薬を飲む)を5年間。全摘の場合は放射線照射はないよ、って言われました。

 

娘と顔を見合わせて「部分切除で収まるくらいなら部分切除でいきたい。全摘しなきゃいけないなら再建してもらいたいです」

って言いました。

「あなたの大きさなら部分切除でじゅうぶん大丈夫だと思う。乳房再建はもちろんできるよ。だけど胸を簡単に付け替えられる魔法のようなものってわけではないからね。」

 

帰りながら、娘と話す

「部分切除でも大きく切除とかだったら結局再建したくなるかもね。」

「うん、それに、40日間毎日放射線照射ってめんどくない?」

そうだけど・・・。でも、やっぱり全摘しなくていいなら部分切除のほうが怖くなさそう。

 

ま、いーや。まだほんとにガンかわかんないんだし。

 

帰り道、美味しい和菓子屋さんでお菓子買って帰った。気楽である。

 

だが、期待に反して1回目の針生検でまちがいなく「乳がん」が見つかった。

わたしの左胸の中に小さな悪の組織が結成されていたのだった。(仮面ライダーのショッカーみたいなやつを想像してしまう)