どうしても軍人風になっちゃう花売りオスカルさま                  

  (風俗背景はトレースさせてもらいました)           

          

 

拙作SS、オスカルさまのお仕事シリーズで花売り娘もさせてしまってます。

わたしのSS読んでくださる奇特なベルファンの方々のイメージ壊しちゃってたらごめんなさい。(;´∀`)

 

ストーリーの中でオスカルさまはどんなお仕事でも一生懸命です。

お仕事に貴賤はなし、と、オスカルさまはいつも真摯に真向勝負です。

 

以前、田辺聖子先生がお母さまのこと書かれたエッセイを読んだことがあります。

 

田辺聖子先生のお母さまが戦後の混乱期の中で大黒柱となって先生を頭に3人のお子さんと病のご主人を養わねばならなかったとき。

あらゆる仕事をなさったそうです。お金持ちの家の雑用やはっきりした職種に区分できないような細かな仕事。

お母さんはもとは何人もの弟子を抱える大きな写真館の奥様でした。そういう雑把(ざっぱ)な仕事は今までであれば家の女中さんがやっていたことです。

雑用に勤しむお母さんをバカにする人もいたそうです。

 

先生はある時、お母さんの心持を聞いたことがあったそうです。

「ばかにするやつはすればいい。今は世が世だからわたしはこうして糊口をしのいでいるんじゃ、ボケ。わたしはああいう輩とは元が違う」(原文とは違います、ニュアンスはこういう感じ)

 

要するに世が世ならわたしは姫だけど、今はこういう現世だからどんなお仕事でも厭わずさせていただきますよ、けど、人間としての誇りは高く持っておりますよということだと思います。

 

崇高なお仕事とは?人に敬われるような仕事、自分が命令を出す仕事、名を残すようなお仕事。ぱっと考えるとそういう仕事がわかりやすい。

 

では、崇高な生き方とは?

 

どんな仕事でもおろそかにせず家族と自分のため真摯に働くことではないでしょうか。常に心に貴人の誇りを持っていたら、雑な接客やサボリはできないはず。後輩をいじめたり同僚をけなしたりできないはず。なんせ、姫ですから。

そして、もしも意地悪なお局が意地悪をしかけてきたとしても、「卑しき者どもは

憐れ」と情け深い目でみてあげてください。

いつか卑しきものも姫の心の気高さに触れて己を恥じる日が来るかもしれません。

 

どんなに安価なものでも、貴き人の丁寧な接客を受けると、あ~、良い物を買った、またあの店であの貴婦人に接客してもらいたいものだ、と足が向くもんだと思いませんか?

 

あ、まったく余談ですが、18年ぶりにタイガースリーグ優勝してよかったね!

(;´∀`)

タイガースファンの田辺先生が天国できっと快哉あげておられることでしょう。