誰かとバーに飲みに行くとする。
そのバーはひっそりと落ち着いていてお洒落で大人っぽい雰囲気(ボキャブラリー少なっ( ;∀;))である。
突然、飲み会の神様が降臨してきて「今夜、このバーへおまえの好きな相手をひとりだけお誘いしてもよい。願いを叶えよう。」って言ってくれたらどなたを選びますか?
わたし、ぜひとも作家の阿刀田高先生をお願いしたいなぁ。
阿刀田先生イメージ画
阿刀田先生のご本、最初に読んだのがこれ。
面白い。
図書館で「ギリシャ神話」って分厚い本は借りて読んでいたので、各々数種の神話は知っていましたが。
阿刀田先生はその中の有名なものを取り上げて先生の語り口で解説してくださっています。
ユーモアにあふれていてコミカルで軽快な文章なのですが品と雰囲気があるんです。
まさに洒落たバーでウィスキーのロック割りをちびりちびり頂きながら横に座って先生のお話を聞かせてもらっている雰囲気。
これも面白い。
他にも「〇〇を知っていますか」シリーズがあります。どれも面白いです。
先生は茶化してからかっておられるように見えるのですが。根底には原典への誠実なリスペクトがあるんですね。
先生の品位はそこから醸し出されるのだと思います。
そう考えると、人間の品というものは他者を尊重しているかどうかで決まるような気がします。
そういえば、高い位置にいる政治家や為政者でも品の無い人、いますもんね。