藤原道長と菅原道真、
なんか名前が紛らわしい。どっちがどっちかいまだにちょっと考えます。
道長は満月の人ね。道真は梅の人。
やっぱ、紛らわしい。
中学の時に永井路子先生の藤原道長について描かれた本を読みました。
中学の歴史なので掘り下げて学んでいたわけではなく(言い訳 笑)藤原道長も年表の中にいる、くらいの認識でしたので。
先生のご本を読むまで、『「この世をば我が世とぞ思う望月の・・・」なんて、ずいぶん偉そうな事言う奴だな、』などと思いもしませんでした。
この本の書き出しを読んでから「そう言われてみれば、偉そうなこと、言ってんな~」って気づきました。
だけど永井先生はあくまでも道長の擁護者でした。
あの満月の歌も「なんちゃってね~、でへへ」っていう感じで歌ったんじゃないかな、って推察しておられます。
道長が娘彰子を中宮へ上げたのも太政大臣になれたのも、すっごいゴリ押しの辣腕冷酷無比な出来る男ってわけではなく、なんとなく様子見と可愛げのあるバランス感覚が良かった男だからではないかと先生はおっしゃいます。
道長の出世は一条天皇を産んだ姉、詮子と仲が良かったからが大きかった。
姉に可愛がられる弟はいつもワンテンポ遅れてて、「もう!あたしが世話を焼いてあげないとぼーっとしてるんだから、あの子は!」って感じだったんじゃないかなぁ。
そう思うとわたしの中で道長ってひとは傲慢なやり手というよりもおねーちゃんに弱いちょっと頼りない男子に見えてきてしまいました。
満月の歌も「あ、姉ちゃんにはコレ、内緒ね!笑」って周囲に言っていたかも?
甥っ子である伊周を引きずり下ろしたとか、完璧な女性だった姪っ子の中宮定子に冷たくしたとか、やったみたいだな、って知った後も最初のイメージの「ちょっと気弱な弟」が消えなくて。
道長のこと、庇いたくなるんですね。
歴史のキャラって推しになるか嫌いになるか最初の出会いが肝心じゃないですか?