むかしから器楽がだめで自分が楽器演奏をするなんて思ってもいなかった。高校の時のピアノのテストはお情けで赤点免れた。
大人になって大滝詠一の「1962年のドラッグレース」を聴いたときにぼんやり
ギターと一緒に旅行するなんていいなぁと思ってた。
最近、女友達と旅行すると案外手持ち無沙汰になる。風光明媚な景色の中で水筒のお茶すすりながらギター爪弾くっていいじゃないかと思った。
ギターと旅か、と思い出すのはキカイダーのジロー。
さすがにいい歳のおばさんが背負って歩くのは恥ずかしい。いや、こんなやついない。
車に入れていけばいいんだよ、大滝詠一みたいにさ、(いや、大滝詠一の歌がそうなんであって本人がやってるわけではなかろう)と思い直してマイギターをエイっと買ってしまった。
店員さんに「これでギター持ってドライブできるわ!」って言ったら「暑いときはだめですよ。車に入れっぱにしたらギターのネックが曲がっちゃう」
「え??! 車に乗せてギターとともに旅に出たいんだけど?」
「高温の車内に置きっぱなしにしないでね」
って、ことは初夏に風光明媚な海辺でギター弾くのはいいけど。そのあと、海鮮丼食べよって車の中にギター置いて店に入るのはダメってこと??山のてっぺんまで行ってコーヒー飲むのにもギター抱えてかなきゃダメ?
めんどくさい。
ギターと共に旅するのははやくも挫折しました。ジロー、もうちょっとギター労わるべき。ネック曲がっちゃう。