秋の牢獄 / 恒川光太郎 | 僕がここにいる不思議

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猫腰を抱えた犬(gear)の雑記

秋の牢獄
秋の牢獄
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恒川 光太郎
角川書店
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おすすめ度の平均: 4.5

不思議な雰囲気を醸し出す恒川さんの作品。

ある一日を繰り返したり、家が移動してみたり、相手に幻視を見せさせたり。
SFのように説明的ではなく、
ファンタジーのように魔法でもなく、
淡々と事実が描かれる。
後で思い返してみると一人称で書かれていても俯瞰のイメージで思い起こされる。
恒川さんの作品はそれ自体が秋の牢獄や神家没落のように、
孤立、隠された場所であり、
それがまた一つの味となっている。