ヤッターマン 第1話 その1 | 成田家の徒然なる日々 ~15th Season

成田家の徒然なる日々 ~15th Season

来訪される皆様に支えられて15年。昭和の特撮・アニメを取り上げていきます。

第1話 ヤッターマン出動だコロン

「さぁさぁ、坊ちゃん、嬢ちゃん、こちらが世界一おもしろい、おもちゃ屋だコロン。

さぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい。こちらが世界一おもしろくて為になる、おもちゃ屋だコロン。このボッチを作ったのは、ここの社長高田トクベエだコロン。ほぉら、なかなか育ちがいいから「おぼっちゃま」じゃなくて「オモッチャマ」と呼んでコロン。コロン」(オモ)

「オモッチャマだって」(子供)

「おもしろい名前だ」(子供)

「お店の中にはグッドアイデアなおもちゃがわんさかワンサカ … はぁ乾電池が切れたコロン。ガ~ンちゃ~ん」(オモ)

「ガンちゃんとは、このお話の主人公だよ。今ガンちゃんは裏の工場でアイちゃんと一緒に犬のロボットを作っているんだ」

(ナレーション)

「ふわ~」(ガン)

「ねぇガンちゃん。このロボット本当に動く様になるのかしら?」(アイ)

「やってみなくちゃ分からないさ。でもオヤジが途中で制作を中止した位だからな」(ガン)

「完成したら素敵ねぇ」(アイ)

「うん」(ガン)

「きっとできるわ。だってガンちゃんロボット博士だもん。ふふふ」(アイ)

「このドクロのマークは世界的な大悪党ドロンボー一味のトレードマーク。

この後ろ姿は懐かしの … あ、ドロンジョ。

あいも変わらぬバカ力のトンズラー。

そしてもう1人メカ作りの天才ブツクサ・ボヤッキー」(ナレーション)

「すったもんだ、ほったもんだ、やったもんだ。はぁ~、やったもんだ、ほったもんだ、すったもんだ。頭は冴えてるよ。

へいへ~いへい。

アイデアばっちりよ。へいへ~いへい。欲しいよ欲しいよドクロストーン。絶対もらうと決めちゃった。

ドロンジョ。

トンズラー。

ボヤッキー。

やられても、やられても何ともないやい。俺たちゃ天才だ。へいへ~へい。ドン、ドン、ドロンボー」(3人)

「よっこいしょ、ハンコ下さい」(配達)

「あら珍しいわ。大悪党ドロンボーに贈り物なんてさ」(ボヤ)

「で何処に押すの」(ドロ)

「ここです」(配達)

「はいよ」(ドロ)

「じゃい、毎度あり」(配達)

「ご苦労さん。さ開けてごらんよ」(ドロ)

「へいへい。開店祝いとは嬉しいわ」(ボヤ)

「わぁ~~ ケーキ」(ドロ)

「私その赤い玉々がいいのよ」(ボヤ)

「あぁ~お待ちよ。今、切ってやるからさ。こんな高級なもの滅多に口に入らないんだから。え~と私が15cm。ボヤッキーが2cmでトンズラーも2cmで4cm」(ドロ)

「そんなドロンジョ様2cmだなんて」(ボヤ)

「せめて2cm5mm」(トン)

「あぁ~~!?」(ドロ)

「吾輩はドロボーの神様ドクロベーだ。控えるだべぇ」(ドクロ)

「ははぁ~~」(3人)

「これから重大な命令を下すべぇ」(ドクロ)

「ははぁ」(3人)

「吾輩のご先祖様が大金塊を発見したんだと思うだべぇ。いいかドロンボー共」(ドクロ)

「あらテレビだまんねん」(トン)

「ご先祖はその金塊の在りかをドクロストーンの中に隠したがドクロストーンは何人かに4つに切られてしまったのだべぇ」(ドクロ)

「なるほど … それで?」(ドロ)

「それでだべぇ、そのうちの1つは吾輩が持っておるだべぇ。その残る3つを探し出し

完全なドクロにして、その目の中を覗くべぇ。すると大金塊の在りかが分かるだべぇ」(ドクロ)

「で、探し出した暁には?」(ドロ)

「大金塊の半分はお前達にやるだべぇ」

(ドクロ)

「お情け深きドクロベー様」(ドロ)

「さて吾輩、ドクロストーンがあると狙った所があるだべぇ」(ドクロ)

「それは何処ですか?」(ドロ)

「ニューヤーカー国際銀行の地下金庫だべぇ。そこには世界中の珍品が入ってると思うだべぇ。ドクロストーンもあるだべぇ。大金塊が手に入れば世界は吾輩のもの。だがドロンボー共

失敗は許さん。覚えておくだべぇ」(ドクロ)

「ほんで、あんたはん何処に住んでるんでっか?」(トン)

「声はすれども姿は見えぬ」(ドクロ)

「ほんにあたなは屁の様な」(ボヤ)

「成功を祈るだべぇ」(ドクロ)

「あらぁ~ 早く食べればよかったわ」(ボヤ)

「アイちゃん調整は全て完了したぜ。いよいよテストだ。胸がワクワクするなぁ。

よぉしスイッチオン」(ガン)

「わぁ~~~ん」(ワン)

「やった~~」(ガン)

「すごぉい」(アイ)

「ヤッター ヤッターワン」(ワン)

「うわ~ 喋った。やったわ~」(アイ)

「そうだ。今から君をヤッターワンて呼ぼう。待てよ。ヤッターワンが完成したと知るとオヤジは金儲けに使うかも知れないなぁ」(ガン)

「世の為、人の為。それがロボットの生きる道」(ワン)

「よ~し何処かに隠し場所を探して、そこを俺達の本部にするんだ。

そして俺も今日からヤッターマンとなって悪と戦うんだ」(ガン)

「私はヤッターマン2号。オモッチャマ、この秘密をお喋りしたら承知しないから」(アイ)

「ボッチも及ばずながら協力するでコロン」(オモ)

「美味そうだなぁ」(ガン)

「うわぁ~」(アイ)

「ヤッターワンの完成祝いをするのに相応しいレストランだコロン」(オモ)

「でもさ、こんな所に何時の間にレストランができたのかしら?」(アイ)

「ともかく入ろうよ」(ガン)

「入ろうコロンコロン」(オモ)

「いらっしゃいませぇ」(ボヤ)

「はい、お待ちどうさまトンカツよ」(ボヤ)

「美味そう」(ガン)

「ふふふ。いただきます」(アイ)

「おい、これ何の肉だ」(ガン)

「何だタワシだコロン」(オモ)

「君ぃ」(ガン)

「あらぁ~靴がないと思ったら」(ボヤ)

「うわ~ ひどい」(アイ)

「バカにすんな。みんな帰ろう帰ろう」(ガン)

「インチキレストランめ」(ガン)

「お待ち。料理代を払ってお帰り」(ドロ)

「な、何だって?」(ガン)

「トンカツ1丁10万円。3人前で30万円よ」(ドロ)

「うわ~ そんなに高いの?」(アイ)

「えへ~、これから大仕事する資金稼ぎよ。何しろニューヤーカーの国際銀行まで出かけなければならんしね。その為の性能抜群なメカも必要だし」(ボヤ)

「ボヤッキーお黙り」(ドロ)

「何あいつら子供ですよ。聞かれたって平気ですよ」(ボヤ)

「待て待て。食い逃げする気か? お銭払わんと、このトンズラー様が細切れに」(トン)

「う~ やれるもんならやってみろ …アバヨ」(ガン)

「おのれ待てって」(ボヤ)

「ふ~ん、あんなチビ共ほっときゃいいさ。それよりも早くメカを完成させなきゃねぇ」(ドロ)

「痛かった。でもねぇ、まだメカの部品がちょっと足りないのよ」(ボヤ)

「部品の1つや2つ問題じゃないよ。悪は急げ」(ドロ)

「大悪党ドロンボーに似合いのメカだねぇ。ニューヤーカーの国際銀行もイチコロさわさ」(ドロ)

「あ~ 大変だコロン」(オモ)

「大変だ大変だ~」(オモ)

「何だ?」(ガン)

「あのレストランの3人組はドロンボーという大悪党だコロン」(オモ)

「ドロンボーだって!?」(ガン)

「おっそろしい変なメカでニューヤーカーの国際銀行を襲うんだコロン」(オモ)

「大変だわぁ」(アイ)

「よしアイちゃん、ヤッターマン、そしてヤッターワンの出動だ」(ガン)

「えぇ」(アイ)

「あ~あ~ ボッチも行くよコロンコロンコロン」(オモ)

「ヤッタァ~」(ガン)

「ヤッタァ~~~」(アイ)

「発進!」(ガン)

「止まれぇ~ 止まらんか」(警備員)

「そんあもんは、このダイドコロンにゃ役に立たないのよ」(ボヤ)

「次なるはうどん粉砲弾。ポチッ」(ボヤ)

「さぁ、テンプラにしましょうか? コロッケにしましょうか?」(ボヤ)

「もう、いい加減におしよ。それより早いとこドクロストーンを探すんだよ」(ドロ)

「へい」(ボヤ)

「よぉ~し開いたよ」(ボヤ)

「ん~ ダイドコロンメカは抜群だねぇ」

(ドロ)

「すごいわよぉ」(ボヤ)

「さすが国際銀行。世界の珍品が並んでるまんねん」(トン)

「キングコングの爪、ニュートンの林檎、クレオパトラのブラジャー」(ボヤ)

「なるほど世界の珍品が揃ってるねぇ」(ドロ)

「あ、ちょっとドロンジョ様。

これじゃないでししょうか?」(ボヤ)

「どれどれ? これ? あっ!? これだよぉ。

これこそドクロストーンの一部だよ。あ~ それじゃ頂くとしようじゃないの。トンズラー」(ドロ)

「これで私もドクロベー様に鼻が高いよ。私はいい部下を持って幸せだよ」(ドロ)

「私もいい女。いやいい女ボス持って幸せ」(ボヤ)

「待てぇ~~」(ガン)

「誰だい?」(ドロ)

「ふふははは。とぉ~」(ガン)

 

ヤッターマン 第1話 その1 完

その2へ続く↓